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米国10年債利回りとその他の指標の推移

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図1:2018年各指標の推移(年初基準)

2月2日と5日の週末を挟んで2営業日連続の下落は、米国10年債利回り上昇が原因だと言われています。


ということで、図1に米国10年債利回りと、ダウ、ドル・円、日経平均の今年の推移を並べてみました。年初を基準にしています。

でも、図1を見ると、2月5日には10年債利回りは少しですが下落しています。少なくとも2月5日の史上最高幅の下落は10年債の上昇を伴ってはいません。

それに、1月26日までは10年債とダウとは一緒に上昇しているのです。

よく考えたら、他の指数でも、アメリカの金利が上昇すれば日本円を売って米ドルを購入する流れが出ますので、円安・ドル高になるはずです。図1ではドル・円チャートは上に向かうはずです。

円安・ドル高が進めば日経平均株価も上昇するというのが今までの流れのはずです。

10年債を悪者にするのは少し違うような気がします。


長期金利が上昇するということは、債券価格が下落するということです。長期債券は満期まで持っていれば利回り分のお金が得られます。利回りは約束されています。固い投資です。

例えば、10年債を購入するということは、10年後の債券価格と利回りを購入するということです。これが、今の価値よりも大きくなければ買えません。

例えば、今10年国債価格とリンゴ1個の価格が同じだったとします。ここで、10年国債を買って、10年後に償還された金額でリンゴ1個の値段よりもたくさんもらえれば儲かったことになります。でも、リンゴの価格が上昇してリンゴのほうが高くて買えなかったら、リンゴ本位で考えると損したことになります。

--みょ 10年後のリンゴはわからないみょ 今食べたほうがいいみょ リンゴおいしいみょ

うん。リンゴを買って手元にお金が残ることを考えて債券を購入するのです。でも、インフレが起こってリンゴの価格が上昇すると損するのです。

もしも10年後のリンゴの価格が上昇すると考えると、10年債は安くないと買いたくありません。10年債が安くなるということは利回りが上昇するということです。

つまり、インフレが予想されると利回りは上昇するということです。


金利の上昇によって株価がどう動くのかってのは上昇ピッチによると思っています。

--みょ 急かゆっくりか?

うん。今回のように急上昇すると、債券価格が下落しているわけですから、債券トレーダーの買い持ちポジションは大きな評価損が出ます。その損失を埋めようと利益が出ている株を売却して相殺しようとする動きがありそうです。

また、新規仕掛けをする投資家は、債券の利回りが上昇していますから、株式の配当利回りとリスクが少ない債券利回りとを天秤にかけることになります。10年債利回りが2.77%ですから、資金が株式から確実な債券に向かうことが考えられます。

また、企業の資金調達コストが上昇しますので、業績にも影響が出ると考えるのが自然です。株価の下押し圧力になります。

ただ、ゆっくりしたインフレならば、売上高も利益も配当金もじわじわ上がれば株価も同じような比率で上昇します。

ということで、10年債利回りが上昇したから株価が下落したというのは少し乱暴だと思っています。

NYダウが史上最大の下げ幅を記録しました

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図1:ダウ5分足2日チャート(日本時間)

2018年2月5日のNYダウは史上最大の下げ幅となる1175.21ドル安で引けました。2営業日で1800ドル以上の下落です。


入手できた30年の日足で下げ幅の大きな順に並べてみました。

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図2:1988年2月6日以降のダウ下げ幅ランキング

--みょ 30年だともっと前に大きな下げがあったかもしれないみょ

う~ん。確かにそれ以上前のことはわかりませんが、直前の1987年10月19日にブラックマンデーと言われる大暴落が起こった時には、507.99ドル下落して1,738.74ドルとなりました。下げ率こそ22.61%と最大ですが、そもそもの価格が低いため、図2のランキングには影響ありません。


2番目の2008年9月はリーマンショックの時です。3番目の2008年10月もリーマンショックの影響だといえそうです。

4番目の2001年9月というのは痛ましいアメリカ同時多発テロ事件の直後です。

5番目6番目もリーマンショック後の下落です。


今回はリーマンショックも同時多発テロも起こっていません。原因となる大きな危機はありません。

--みょ 危機はないほうがいいみょ

うん。そうなのですが、将来下落幅を振り返った時に、最高の下落幅となる今回だけはっきりとした原因がわかりません。

--みょ んでもえらいさんがちゃんと解説してくれているみょ

う~ん。「雇用統計が良かったから利上げ警戒感が広がった」とか「FRB議長が交代するときには今までも下がっている」とか「上昇ピッチが急だったから一時的な調整」とか説明されています。

でも、そんなことは今まで何度もあったのだから、今回に限って最大の下げ幅とはならないと思うのです。


ひよこ投資家™としては、これだけの下落があったのに、マーケットのえらいさんがのんきに構えているのが心配だったりします。企業業績が良いのだから、すぐに上昇に転じるというのです。

でも、マーケットが総強気の時には上昇相場の終わりだと言われています。えらいさんの中にはやばいと思っていても公式には強気の態度をとっている人もいるかもしれません。

今日の日経平均株価も、14時現在で1400円以上の下落で推移しています。

しばらくするとこの時期を指して「何とかショック」と命名されているのかもしれません。

日経平均が20か月連続で月初めに上昇している件

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図1:日経平均月初の前営業日差 2年

昨年9月に「日経平均が15か月連続で月初めに上昇している件」という記事を書きました。


その後も順調に月初めに上昇を続けて、2月1日には20か月連続で月初めに上昇となりました。日経平均。

20か月というと、「たまたま」とは言えなくなってきます。ランダムウォーク理論に従うと考えると、上昇と下落の確率はそれぞれ2分の1です。これが20回連続で上昇するとすると、1,048,576分の1の確率となります。百万分の1です。

たまたまと考えるのは少し無理があります。


15か月連続の時に20年分調べてみましたが、長期で見ると明確な傾向はありませんでした。

でも、20か月連続というと何かありそうに思います。何しろ百万分の1の確率です。

ということで、一つ考えられるのが、月初めに定期的に買う投資家がいるということです。月初めというのは特殊な日ですので、「定期的に買う」投資家が「月初め」と指定することは十分考えられます。

積み立て投資です。ドルコスト平均法による定額積み立てです。結構強力な投資法です。


20年で調べると明確な傾向はないのに、百万分の1の確率となる20か月連続上昇です。

積み立て投資で明確な傾向はないとしても、20か月連続となると大人たちが何か仕掛けてくるのかもしれません。

少し月初めに注目しておくといいのかもしれません。

ドルインデックスとドル・円について

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図1:ドル指数先物とドル・円1年チャート

円高・ドル安が進んでいます。


今まで何度も円高局面がありました。でも、今回はどうも今までと違います。確かに円高・ドル安だけど、日本の都合だけで円高・ドル安が進んでいるわけではありません。

むしろ、アメリカの財務長官発言による、ドル安が進展していると考える方がよさそうです。

だとすると、ドル安の具合を見るのに、ドル・円の推移だけでは不十分です。


主要な通貨に対する総合的なドルの為替レートを指数化した数字がドル指数(ドルインデックス:US Dollar Index)です。

特に、FRB(連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board,)やニューヨーク商品取引所 (New York Board of Trade, NYBOT) が算出しているドル指数が注目されています。


図1にドル指数先物とドル・円1年チャートを1年前基準で並べてみました。水色がドル指数先物でオレンジ色がドル・円です。

6月ごろまではドル指数とドル・円は似たような動きをしていましたが、6月中旬からドル指数先物が下落してきました。下落すれば主要通貨に対してドル安が進んでいるということです。

つまり、ドル・円ではあまり変化していませんが、主要通貨に対してドル安が進んでいるということです。


図1を見るとドルインデックスの下落が進んでいます。ところが、ドル・円の動きを見ると、99%から101%のボックス相場に見えます。

つまり、ドル安が進んでいるけど、円も一緒に安くなっているからボックス相場を形成しているということです。決して円高ではないのです。

とは言っても、米ドルは世界の基軸通貨ですから、円安が進んでもドルと一緒に下がっていたのでは円安のメリットは受けられません。困ったものなのです。


円高・ドル安が進展していると言われていますが、よく見てみるとどうも「円高」要素よりも「ドル安」要素のほうが強そうです。

そして、米ドル以外の通貨に対しては「円安」に動いているといえます。

--みょ 円インデックスは?

うん。そのもののデータは得られませんでした。でも、ドルインデックスとドル・円から計算することができます。そして、計算すれば円安が進んでいるということになります。

円高・ドル安が進んでいると言われても、実は円安ともっと激しいドル安が進んでいるということなのかもしれません。

ドル安と米国債と

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図1:ドル・円日足3か月チャート

前回「円高? ドル安?」で確認したように、1月24日にムニューチン米財務長官が「ドル安は貿易にとって良いこと」と発言したあたりから一段の円高・ドル安が進展しています。


すぐにロス商務長官が火消しに回りましたし、トランプ親方も「ドルはどんどん強くなる。強いドルが見たい」と言ってドル安発言を否定しています。でも、ドル安の流れは止まりません。

なにしろ、財務長官がポロっとドル安を望むような発言をしたのです。やらかしたとみられても仕方がありません。


確かに自国通貨が安いというのは輸出産業にとっては有利に働きます。自国からの輸出価格を変えなければ海外での価格が下がって価格競争力が増すということですし、海外での販売価格を変えなければそれだけ自国通貨がたくさん得られるということになります。

ただし、輸入では逆に働きますので、不利になります。輸入品の価格が高くなってしまいます。円安・ドル高になるとガソリンや小麦の値上げにつながるってやつです。

これが貿易黒字国ならば輸出のほうが多いのですから、自国通貨安はトータルでプラスに働きます。逆に貿易赤字国ならば、輸入のほうが多いのですから、トータルでマイナスです。

アメリカは貿易赤字国です。

--みょ マイナスだみょ

うん。だから財務長官がドル安発言をして、商務長官が火消しに回ったのかもしれません。


さらに、アメリカには厄介な問題があります。例えば日本なら、国債のほとんどは日本国内で消化されています。つまり、国債のほとんどは日本円で保有されているのです。ところが、アメリカ国債は世界中で保有されています。

ドル安になると(ドルインデックスが下がると)国債を持っている人たちの資産が減少してしまいます。損します。アメリカ国債なんか買えるか!ってなもんです。困ります。

FRBだって困ります。バランスシートを削減しますって言ってはいますが、実際にはまだほとんど減っていません。FRBはいっぱいアメリカ国債を持っています。バランスシート削減といっても実際に国債を売るわけではなく、償還後の買い増しをしないということのようですが、それでも世界的にみると資産が目減りします。円建てで見るとバランスシートの削減がどんどん進むことになるのです。

FRBに限らず、国債だけでなく、世界中のドル建て資産が目減りします。円安とは影響力が違います。


だと考えると、世界通貨の中でドル安が進むというのは考えにくいと思います。特定の通貨に対して相対的なドル安(円高・ドル安とか)はあっても、世界通貨の中でのドル指数(ドルインデックス)が下がり続けるというのは考えにくいのです。影響力が大きすぎます。

ドル安が進むと、この隙にドルを仕込んでおこうという力が働きそうです。買われれば価格は上昇します。財務長官のつぶやきに過剰反応して必要以上にドル安が進むというのは考えにくい。

とはいっても、ドルインデックスが戻っても円に対してだけは円高・ドル安のままというのは十分考えられると思っています。困ったものです。

プロフィール

もきち♪

Author:もきち♪
個人事業主ですが株式投資のほうが主体になっています。

投資スタイルは逆張りナンピン。チキンになりきれないひよこ投資家™でピヨピヨトレードです。

2007年に投資信託を始めて、2009年に国内株式の個別銘柄投資を始めました。

中小企業診断士(診断業務休止中)でオンライン情報処理技術者です。

ブログでは株式投資とコンピュータの話を中心に書いています。

きほんゆるめに。。。

【FISCOソーシャルレポーター】ってのに公認されました。


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