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今さらながら 商品やサービスを評価する



バフェットさんの名言を読み返していました。


バフェットさんは超有名人ですので、どこかで一言しゃべるとすぐに名言だってことで広く世に知れ渡ります。

何しろみんなバフェットさんになりたいのです。

ということで、バフェットさんの名言はいろいろなところで紹介されています。

もきち♪が好きなのは「ルール その1:絶対に損をするな。ルール その2:絶対にルール1を忘れるな。」です。

--みょ あたりまえのことだみょ

うん。バフェットさんを始め、投資で成功している人はみんな当たり前のことを言っています。あたりまえのことをちゃんと実行して成功しているのです。


そして、今回もきち♪に響いたのが「常に株券ではなく、ビジネスを買うという投資姿勢が必要です。」って言葉です。

--みょ あたりまえだみょ

うん。あたりまえのことですが、ややもするとチャートの形だったり、PBRやPERなどの指標だったりを追いかけて「いいと思える株」を探すことに没頭してしまいます。

バフェットさんは、同じような内容を別の表現でも発言しています。「10年、20年経っても欲しいと思うものを作っているかどうか、これが私の投資判断の基準です。」とか「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない。」とかです。

バフェットさんは「株式投資の極意とは、いい銘柄を見つけて、いいタイミングで買い、いい会社である限りそれを持ち続けること。これに尽きます」といった投資姿勢です。

自分で納得できない株は持たないのです。


今までも、顧客をだますような企業には投資していませんが、ちゃんとビジネスを買っているかと言われると自信がありません。

そもそも仕掛ける前にちゃんとビジネスを調べているのかと言われると自信がありません。

今さらながら、せめて仕掛ける前にはビジネスを調べて、自分が顧客になってもいいと思える銘柄を選定しようと思ったもきち♪君でした。

今さら聞けない ROICとROIとROA -ROEと違うというのはわかるけど-

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図1:ROEの計算式

ファンダメンタル分析で使われる用語には似たようなものがあって混乱しそうになります。


特に、アルファベット3文字ってのが曲者です。いや。ちゃんと略す前の元の言葉を思い浮かべればいいのですが、アルファベットで略しているというのはダイゴでもない限りもとは英語なのです。

以前「今さら聞けない ROE」で「ROE(自己資本利益率:Return On Equity)」について確認しました。

ROEは、自己資本に対してどれぐらいの利益を上げたかをはかる指標でした。

自己資本利益率ってやつです。


わざわざ「自己資本」とついているのですから、他にも利益率をはかる指標があります。

例えば、銀行から借りたお金は「自己資本」ではありませんので、長期低金利で借りたお金があれば、ROEが実力以上に高くなる場合があります。

もちろん。お金を借りられるのも実力ですので、会社の実力を測るのに自己資本を使えばいいという場合もあります。

でも、実際に固定的に使えるお金(自己資本+固定負債)からどれだけの利益を得ているのかが知りたい場合もあります。

そんな固定的に使えるお金に対してどれだけ利益を出したのかを知る指標が「ROIC(投下資本利益率:Return On Invested Capital)」です。

投下資本に対する利益を見たいのですから、利益も「税引き後営業利益」を利用します。ちょっとややこしい。


--みょ ややこしいみょ それにROICって4文字だみょ

うん。そんなややこしいことを考えたくないときには総資本と最終的な当期純利益で考えたくなります。総資本当期純利益率です。

そんな利益率が「ROI(投資利益率:Return on Investment)」です。これがROIですから、ROICは4文字じゃないと区別できなくなります。

--みょ 4文字でも許すみょ

総資本も、期首と期末では異なりますので、どっちを使うか迷わなくてもいいように足して2で割っています。正確ではないけれど、迷わず実態に近づけることができます。

ROI=当期純利益÷((期首総資本+期末総資本)÷2)


当期純利益を使うとわかりやすくていいのですが、特別損益もまとめて評価することになります。創業以来の土地を売って売却益が出ても、災害があって大きな損失があっても、営業利益と一緒に評価してしまいます。

--みょ ちょっと乱暴だみょ

うん。ちょっと乱暴です。そこで、毎年繰り返されるような利益である「経常利益」で評価しようというのが「ROA(総資産利益率:Return On Assets)」です。

「総資産」とはなっていますが、貸借対照表(バランスシート)では「総資本」と同額となります。つまり、ROIとの違いは利益を経常利益で計算することとなります。

ROA=経常利益÷総資産


自分で評価するだけなら、ややこしいことは考えずに、都合のいい勘定科目で計算すればいいのです。

でも、人に説明するには定義を合わせて伝える必要があります。定義がしっかりしていれば共有できます。

そして、その定義を一般に広めた指標には名前が付いています。

一般的に使われている指標でも、細かいところは使う人によって微妙に異なっている場合も少なくないのです。厳密に伝えたいときには計算式を添えることが大切だと思っています。

ロシアゲート疑惑とドル・円相場の動き

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図1:ドル・円 日足1カ月チャート

何だかトランプ親方の周りが騒がしくなっています。1970年代の「ウォーターゲート事件」の再来かもしれないということで「ロシアゲート」(疑惑)などと言われています。


ということで、「ウォーターゲート事件」をおさらいしてみます。

まず、「ウォーターゲート」ってのは、ビルの名前です。

当時大統領選のさなかに、ニクソン大統領の野党だった民主党本部があったウォーターゲート・ビルで、盗聴器を仕掛けようとしていた賊が捕まりました。調べてみるとニクソン大統領の関係者だったことが分かってもうびっくりです。

ニクソン大統領はこれが公になったら大変です。もみ消しや、証拠隠しや、特別検察官解任など力で何とかしようとしましたが、結局辞任に追い込まれました。

今回トランプ氏がコミーFBI長官を解任したことで、アメリカ国民は「ウォーターゲート事件」を思い出してしまったようです。

別に「ロシアゲート・ビル」ってのがあるわけではなさそうです。


ドル・円の1か月チャートに今回の出来事を重ねてみました。

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チャート2:チャート1に今回の出来事を追加

今回の一連の動きを見ると、コミーFBI長官(当時)にフリン氏捜査の中止を要請したんじゃね?って報道が流れたことでリスクオフの流れが進んだように見えます。

--みょ リスクオフ?

うん。もうね。リスクオフになったら円買いというのは市場のコンセンサスなのです。


ウォーターゲート事件では最初に盗聴犯が捕まってから、2年あまりアメリカが混乱しました。

ロシアゲート疑惑では、2016年7月にFBIの捜査が始まっています。

まだまだこれからなのかもしれません。

今さら聞けない リスクとリターン

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図1:リスクと期待リターンマトリックス

投資の世界では、リスクとリターンという言葉をよく耳にします。


でも、このリスクとリターンって結構難しい言葉だと思うのです。

例えば、「リスク(risk)」って言葉は投資の世界では「不確実性」を指す言葉だと言われます。プラスとマイナスの両方について「不確実性」を指す言葉というのです。

確かにプラスでもマイナスでも不確実性を指すような使われ方もしますが、単にマイナスに働く不確実性を指す使い方をしている場合も少なくありません。

前後の文脈から使い分けが必要だと思っています。

リターン(return)」だって一筋縄ではいきません。

たまたま利益が出たときに「大きなリターンが得られた」ってのはリターンの結果を評価していますが、「ハイリスク・ローリターン」ってのは将来得られるリターンの期待値を評価しています。


もう一度原点に戻って考えてみます。「リスク」ってのがプラスでもマイナスでも不確実性を指す言葉だとしたら、「リターン」の期待値との違いが曖昧になってきます。

--ん? プラスのリスクが期待リターン?

うん。違いを考えてみます。

「リスク」はあくまでも「不確実性」で、「期待リターン」は同様の投資を続けたときに得られるリターンの平均値といえます。

例えば、投下資本を横軸に、利益を縦軸に投資結果のグラフを描くと、「期待リターン」は右肩上がりの直線(微妙な曲線)で表せますが、「リスク」は実績をプロットしたときの「期待リターン」とのばらつきと言えると思います。

つまり、「ハイリスク・ローリターン」ってのは、「期待リターン」が小さいのに、ばらつきが大きいと言えます。

例えば、宝くじってのは期待値が半分以下という超ローリターンです。買った瞬間に半分損しているのです。でも、当たれば一生遊んで暮らせるかもしれません。ハイリスクです。


ということで、ばらつきが小さくて、期待リターンが大きい「ローリスク・ハイリターン」が望ましいのですが、これが難しい。

もしもそんな投資対象があれば、大人たちがこぞって殺到します。大人たちがこぞって殺到すれば価格が上昇します。価格が上昇すると「期待リターン」が下がってしまうのです。

--みょ 価格が上昇してリターンが下がるの?

うん。債権と一緒です。債券価格が上昇すれば「期待リターン」としての利回りも低下します。

結局ほどほどの「ミドルリスク・ミドルリターン」に落ち着いてしまいます。


「ハイリスク・ローリターン」って言葉を簡単に使ってしまいます。でも、よく考えるとそれほど簡単な言葉ではないと思うのです。リスクとかリターン。

本当は「現代ポートフォリオ理論(MPT:Modern portfolio theory)」を取り上げたかったのですが、これはもっと難しそうです。

入口の「リスク」と「リターン」で止まってしまいました。地道に一歩一歩修行を続けていこうと思っています。

今さら聞けない SOX指数

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図1:SOX指数日足終値10年チャート

<6502>東芝の半導体部門「東芝メモリ」の売却がややこしいことになっているようです。


とはいっても、<6502>東芝にとってのドル箱となっています。高く売れそうだから、売却して債務超過を解消しようとしています。

そもそも半導体関連株は全体的に上昇しています。

図1は米国のNASDAQ OMX PHLX(旧フィラデルフィア証券取引所)が発表している「SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数:Philadelphia Semiconductor Index)」の10年チャートです。

多少の上下はありますが、この10年間上昇し続けています。

SOX指数は、代表的な半導体関連企業30社から算出される株価指数です。


ここ6カ月の推移です。

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図2:SOX指数日足6か月チャート

図2を見ると、ここ5営業日には特に上昇しています。


SOX指数の上昇ペースを考えると、東芝メモリの売却が先延ばしになれば適正な売却価格も上昇するようにも思います。

<6502>東芝が発表している純損失は 9,500億円で、その結果 2,600億円の債務超過になるとのことです。

今巷で言われている東芝メモリの売却額は2兆円から3兆円ですので、売却できれば債務超過は免れそうです。

ただどうしても、SOX指数の推移をみるともったいないし、<6502>東芝の立て直しを考えると売却してしまっていいのかという疑問は残ってしまいます。

バックアップの勧め -身代金を払わないために-

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図1:バックアップ画面

ランサムウェアってのが世界中で猛威を振るっています。


※ランサムウェアとは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた造語です。感染したパソコンに特定の制限をかけ、その制限の解除と引き換えに金銭を要求する挙動から、このような不正プログラムをランサムウェアと呼んでいます。

引用:独立行政法人 情報処理推進機構 世界中で感染が拡大中のランサムウェアに悪用されているMicrosoft製品の脆弱性対策について

今回猛威を振るっているランサムウェア「Wanna Cryptor」は、インターネットに接続されているPCのデータを勝手に暗号化して、解除してほしければ身代金を払えというものです。

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出所:同上

今のところ、古いWindowsOSで、セキュリティパッチ(3月15日公開:MS17-010)をあてていないパソコンの被害が報告されているようです。

ただ、今回身代金が支払われたりすると、同じアイデアで別の脆弱性を利用したランサムウェアが模倣されるかもしれません。

Windows10でWindowsUpdateを実施していても、いつ身代金を要求されてもおかしくありません。


今回のランサムウェアは、自分のデータが勝手に暗号化されて読めなくなるということですので、しっかりとバックアップを取っていればリストアして復元するだけで身代金を払う必要はありません。

攻撃されて勝手に暗号化されているという問題は残りますが、しっかりバックアップしていれば慌てることはないのです。

必要なデータのバックアップを取っておくというのはコンピュータ利用者としてのたしなみです。

いい機会だと思って今のバックアップ体制を見直してみるのもありかと思います。


以前「リカバリー前のバックアップ」で確認したように、バックアップしておきたいデータは以下の3点だと思います。

◆自分で作成したデータ
◆お気に入りなどのアプリの設定データ
◆メールやメールアドレス


これらのデータをバックアップするためには、できるだけ1か所にまとめておくと便利です。

例えばGoogleの「Googleドライブ」やMicrosoftの「OneDrive」などのクラウドサービスにフォルダーを作ってその下に必要なデータを作っておきます。

自分でファイルを保存する場合はそのフォルダーの下に保存して、アプリケーションからは「エクスポート」機能などで定期的にデータを保存します。

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図2:SBI証券のトレードツールHYPER SBIの設定のインポートとエクスポートウィンドウ

メールもエクスポートで残すことも可能ですし、関連するフォルダーにメールをドラッグアンドドロップして保存することも可能です。

バックアップのことを考えると、1か所にまとめておくと楽なのです。そして、クラウドサービスにまとめておくと、1つ目のバックアップが完了していることになります。

もちろん。サーバーにデータが保存されますので、GooogleなりMicrosoftなりにデータが筒抜けです。本当に大切なところは自分で暗号化しておくといいのかもしれません。


今回は自分のパソコンからアクセスできるデータはすべて被害にあうと思ったほうがいいので、USBメモリーやSDカード、DVD-Rなどにバックアップする必要があります。

バックアップは、できれば複数のメディアに、複数持ちたいのです。例えばパソコン本体のDVDレコーダーでDVD-Rにのみバックアップしていたとすると、何らかの不具合が発生していたりすると大変です。ほかのDVDドライブだと読みだせないなんてこともあります。

--みょ そんなことまで考えていられないみょ

うん。難しく考えずに、DVD-RとUSBメモリーなど複数のメディアにバックアップを残しておけば、信頼性は格段に上昇します。


今回のランサムウェアでは、必要なデータがまとめてバックアップされていれば被害にあってもあわてる必要はありません。

問題は自分のシステムに入り込まれていることで、踏み台に利用されて加害者になる可能性ですが、今後感染経路がわかってくればOSかウィルス対策ソフトで対策されると思います。

今回参考にした「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA:Information-technology Promotion Agency, Japan)」は情報処理技術者試験の実施団体でもあります。

もきち♪も「オンライン情報処理技術者」で「第二種情報処理技術者」だったりします。遠い身内と言えるかもしれません。

ということで、この記事を読んで少しでもバックアップを実施する一助になれば幸いです。

信用売り残が多い銘柄

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図1:日証金公表の融資・貸株残高一覧表を差引残高昇順に並べ替え

信用取引ってのがあります。特に、信用売りってのは、借りてきた株をうっぱらうってことです。


--みょ 唐突だみょ

うん。信用取引ってのは現物取引とはいくつか違いがあります。

--みょ 違い?

うん。信用買いではお金を借りて株を購入しますので、借りたお金の金利を払います。土日祝日などで取引所が休場の日も含めて日数で計算されます。

これに対して信用売りでは、株を借りて、その借りた株を売るのです。借り物を売ってしまいます。

--みょ 怒られるみょ

いえ。そういったお約束ですから怒られません。でも、借りたものは返さないといけません。

証券会社で借りた株(一般信用)は証券会社のお約束で返却します。

証券取引所のお約束に従って「日本証券金融(日証金)」などの証券金融会社から借りる場合(制度信用)は6カ月以内に返却する必要があります。


信用残はいつか償還することが必要ですから、信用残は反対売買予備軍です。

信用買いの償還方法としては、現金を返却する(現引き)か、返済の売りで清算します。信用売りの償還は返済の買いで清算するか、現物株式を持っている場合は現物を返却(現渡し)します。

現引き現渡しを別にすると、取引としては信用残の反対売買での償還となります。つまり、信用残は反対売買の予備軍なのです。


信用買い残と信用売り残が拮抗していれば近い将来の売り圧力と買い圧力も拮抗するということです。でも、これがどちらかに偏っていると、その反対取引の圧力が強いということになります。

とはいっても、例えば信用売り残がたくさん残っている場合には市場参加者がその銘柄はこの先下落するとみているという解釈ができます。

売っている人は、この先下落するだろうから下落したところで買い戻して償還しようとしているということです。下がると思っているけど下がったところで買うつもりなのです。


日証金が扱っている信用取引の残高は「日本証券金融」の「品貸料率/融資・貸株残高」のページでダウンロードできます。

毎日場が引けてから各銘柄の日別データと、市場全体の過去の推移データが公開されています。

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出所:日証金 品貸料率/融資・貸株残高

図1はこのページからダウンロードした日証金公表の融資・貸株残高一覧表を差引残高昇順に並べ替えたものです。

昇順ですので、上から順に信用売り残が多い銘柄ということになります。信用買い残が多い順に並べるには降順にするだけです。

株価一覧と合体すれば金額ベースで調べることも可能です。


信用売り残が多いからと言って、市場の目論見通り下落するとは限りません。もしも上昇した場合には踏みあげられた売り方が我慢できなくなって返済買いで上昇することも考えられます。

同様に信用買いが膨らんでいる銘柄が下がったりするとロスカットが膨らんで急激に下落することになる可能性もあります。

とはいっても、市場参加者の見方と反対売買予備軍の数が見えるわけですから、仕掛ける前には参考にすると少し幸せになれるのかもしれません。

米10年債利回りと日経平均との乖離はポジティブ?

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図1:日経平均日足と米10年債利回り(右目盛り)

日本株は海外指標に大きく影響されます。その時々でダウだったり、為替だったり、資源価格だったりと関連が強い指標は変わりますが、何らかの海外指標との関連が強くなっています。


ここのところ、日経平均は米10年債利回りと連動していました。図1は日経平均日足と米10年債利回りを並べたチャートです。縦位置は適当にそれらしく合わせてあります。

--みょ 連動して動いているみょ

うん。連動して動いているように見えます。ところが、ここにきて4月中旬ぐらいから10年債利回りを上回ってきました。


アメリカ10年債の利回りはそもそも日本株に大きな影響を与えます。

アメリカの長期利回りが上昇すると、金利が上昇しますので、超低金利の日本株との金利差が広がります。その金利差で利益を上げようとする動きが加速します。

超低金利の日本でお金を借りて、長期金利が高いアメリカで運用するのです。日本円を借りてそのお金で米ドルを買って運用するのですから円売り・ドル買いの流れです。円キャリートレードです。

売られれば下がるし、買われれば上がります。円安・ドル高圧力です。円安・ドル高になれば日本株は上昇します。

つまり、米10年債利回りが上昇すれば日本株の上昇につながるのです。つまり、もともと連動しやすいということになります。


とはいっても、為替は単に金利差だけでは決まりません。ましてや、日経平均株価は為替だけで決まることはありません。

連動しやすいというだけのことです。

そしてここのところ乖離してきました。

乖離が始まったのは3月決算企業の決算短信発表が始まった時期です。4月20日の<6506>安川電機を皮切りに主力銘柄の決算発表が続きました。

途中のフランス大統領選の結果を受けて窓を開けて上昇していますが、おおむね決算発表で上昇したといってもいいかと思います。


ということで、米10年債利回りから考えると、この1か月で1,000円分ぐらいは決算の影響で上昇していると考えてもいいのかと思います。

図1を見ると米10年債利回りとの乖離があってもすぐに修正が入っていますが、今のところ修正が入る気配がありません。

このまま修正の動きがなければ、今回こそは決算を好感して約1,000円の上乗せがあったと考えてもいいのかもしれません。

エクセルで決算短信一覧表を作成する その7 -1000社の決算発表集中日を乗り切るために

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図1:更新して整理したシート

その6」までで2会計年の決算短信一覧表が完成しました。


でも、決算発表時期は日々新しい決算が発表されています。昨日は900社以上の決算が発表されました。3月決算会社の本決算だけで740社の決算短信が公開されました。

これからデータを検証しますので、新しいデータに更新します。

その2」と同様に「決算プロ」からデータをダウンロードします。

ダウンロードしたデータは「その2」からの手順で、「フィルター」で必要な行だけを表示させて新しいシートにコピペです。2年分の一覧が作成できたら「その6」の手順で1つのシートにまとめます。

ややこしいのは前会計年のシートからデータを抽出する次の式だけです。

=VLOOKUP($A2,'2016-3'!$A$1:$K$2500,COLUMN(),0)

二度目ですのですんなり進められると思います。


ここから分析するための加工を進めます。この先は一般的なエクセルの操作になります。

例として売上高と経常利益の増減をチェックしてみます。

まずは、前年比を計算します。増減を見たいので「当年の売上高÷前年の売上高-1」とします。同様に経常利益も「当年の経常利益÷前年の経常利益-1」として前年比を計算します。

--みょ 数字だけじゃ見にくいみょ

うん。昨日の本決算発表だけで740社ですから、大量のデータとなります。一覧で見やすいように加工していきます。


まず、増減を文字で表示してみます。とはいっても微増や微減を抽出するときりがありませんので、閾値を設定して増減を表示できるようにします。閾値に達しない場合は「変わらず」と表示します。

項目見出しに閾値を入力できるようにします。でも、そのままでは無粋ですので、セルの表示形式で「〇%増減収」と表示します。

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図2:セルの書式設定

この閾値を使って増減を表示します。「P列」に前年比が入力してあって「R列」に増減を表示するとすると、次の式になり余す。

=IF(P722>$R$2,"増収",IF(P722<-$R$2,"減収","変わらず"))

その6」の手順で下までコピペします。

--みょ 増減になったけどたくさんあるとまだ見にくいみょ

うん。セルに色を付けてみましょう。


セルの値によって色を付けるには「条件付き書式」を使います。

増減が入力されたの列を選択して、「ホーム」タブの「条件付き書式」メニューから「指定の値に等しい」を選択します。

「指定の値に等しい」ウィンドウで「次の値に等しいセルを書式設定」欄に「減収」と入力して、書式が「濃い赤の文字、明るい赤の背景」を選択して「OK」ボタンをクリックします。

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図3:条件付き書式

同様に「増収」を「濃い緑の文字、緑の背景」に指定します。自分で指定したい場合は「ユーザー設定の書式」を選択して指定することができます。

増減益も同様に指定して、「売上高比」と「利益比」を10%と50%で色付けするとこんな感じです。

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図4:条件付き書式設定結果


今回は「売上高」と「経常利益」で検討しましたが、一覧表にある数字ならどの数字でも検討することができます。

以前「大量の決算短信ではこれを見る!!」でやっつけで決算短信をチェックする方法を確認しましたが、それでも1時間で100社チェックするのが精一杯です。

昨日のように900社を超える決算をチェックするのは大変なのです。昨日は夜10時過ぎまでかかりました。肩やひじが痛くなってきました。体に悪い。

そんな時にはポイントを絞って一覧表でチェックするのもありかと思います。

エクセルで決算短信一覧表を作成する その6 -1000社の決算発表集中日を乗り切るために

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図1:「その5」で作成したシート

その5」までで、データを整理したシートを作成しました。


作成したシートに前会計年度のデータを追加します。追加するのは「決算期」「売上高」「営業利益」「経常利益」「純利益」「純資産又は株主資本」「総資産」とします。

まず、追加する「列」を作成します。作成したシートの追加したい項目が入力されている「列」(D~J)を選択して右クリックして「挿入」を選択します。

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図2:列の挿入

項目名もびよ~とドラッグしてコピペしておきます。


2行目の「決算期」のセル(D2)をクリックして、入力欄左にある「fx」をクリックします。

「関数の挿入」ウィンドウで「関数の検索」窓に「検索」と入力して「検索開始」ボタンをクリックします。

「関数名」のリストで下の説明を見ながら使う関数を探していきます。今回は「VLOOKUP」関数が良さそうです。古いバージョンでは「LOOKUP」関数です。

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図3:関数の挿入

「OK」ボタンをクリックすると「関数の引数」ウィンドウして表示されます。「検索値」には「証券コード」が入力されている「A2」セルをクリックして指定します。ここではコピペするときに列を固定したいので、「F4」キーを3回押すなどして「$A2」としておきます。

「範囲」には前会計年のシートのデータが入っている範囲全体を絶対参照で指定します。

前会計年のシートで「証券コード」と入力されている「A1」セルをクリックして「Shift」キーと「Ctrl」キーを押しながら右矢印キー「→」を押して行のデータ全体を選択して、そのまま下矢印キー「↓」を押してすべてのデータが入っている行を選択します。

そのまま「F4」キーを押して、絶対参照にします。

「列番号」には、そのセルの列番号を指定しますので、「COLUMN()」と入力します。ここで、列がずれているときにはオフセット値を入力して調整します。

「検索方法」には完全に一致する値だけを検索する「FALSE」を指定します。「FALSE」か「0」(ゼロ)を入力します。

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図4:関数の引数ウィンドウ

入力できたら「OK」ボタンをクリックします。

「2016年3月期」のシート名を「2016-2」とした場合の計算式は以下になります。

=VLOOKUP($A2,'2016-3'!$A$1:$K$2500,COLUMN(),0)


式を入力したD2セルを選択して、セルの右下に表示されている「■」を「J2」セルまでドラッグしてオートフィルで式を入力していきます。

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図5:オートフィルで入力

オートフィルで埋めた「D2」セルから「J2」セルまでを選択して「Ctrl」キーを押したまま「C」を押してコピーします。隣の「C2」セルを選択して「Ctrl」キーを押しながら下矢印(↓)キーを押して最終行にカーソルを持っていきます。

右矢印(→)キーを押して「D」列に移動して「Shift」キーと「Ctrl」キーを押しながら上矢印(↑)キーを押して必要な行の「D」列をすべて選択して「Enter」キーを押してペーストします。

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図6:式のコピペ

2会計年のシートが作成できました。


このままでは式がたくさん入っていますので、前会計年の列をすべてコピーして「値」で張り付けておくと動きが軽くなりますし、列の操作を行っても崩れません。

「値」でコピペして見やすいように整形してみました。

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図7:2会計年のシート


これで2会計年の決算短信一覧表が完成しました。この後は自分で分析しやすい数式を入力して加工していきます。

ということで、例として「その7」ではもきち♪の加工を手順に沿って確認していきます。

プロフィール

もきち♪

Author:もきち♪
個人事業主ですが株式投資のほうが主体になっています。

投資スタイルは逆張りナンピン。チキンになりきれないひよこ投資家™でピヨピヨトレードです。

2007年に投資信託を始めて、2009年に国内株式の個別銘柄投資を始めました。

中小企業診断士(診断業務休止中)でオンライン情報処理技術者です。

ブログでは株式投資とコンピュータの話がメインになるかな?

きほんゆるめに。。。

【FISCOソーシャルレポーター】ってのに公認されました。


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