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WPA2(Wi-Fi)の脆弱性に対する一考察

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図1: 情報処理推進機構 (IPA) WPA2 における複数の脆弱性について

ここのところWi-Fiで広く使われている暗号化プロトコル「WPA2」の脆弱性が話題になっています。


もきち♪もオンライン情報処理技術者で、WPA2で通信していますすので、気になっています。

--みょ 暗号が破られたら大変だみょ あんなサイトを見ていることがわかったり、オンライントレードで勝手に売買されたり、インターネットバンキングでお金を全部取られちゃうみょ

いえ。あんなサイトを見ていることはわかりますが、勝手に売買されたり、勝手に銀行からお金を振り込まれたりすることはありません。お金がかかわるサイトなどで、URLが「https」で始まっているサイトは別途暗号化されています。パスワードを入力するサイトはほとんど暗号化されています。これらの暗号が破られたわけではありません。

トレードツールのアクセスも当然暗号化されていますので、直ちに危険にさらされるわけではありません。

話題になっている脆弱性を一言でいうと「ネットワークHUBの空きポートに勝手にLANケーブルを刺されたような状態」です。

Wi-Fiの親機と子機の通信に勝手にアクセスするのです。

無線LANですので、有線よりも発見は難しいのですが、当然「電波の届く範囲」に入られなければ問題はありません。

自宅でWi-Fiを使っていて、良からぬ海外のクライムハッカーから勝手にアクセスされるわけではないのです。


今話題になっているのは、暗号が解読されるわけではありません。

--みょ んじゃぁ安全だみょ

う~ん。解読するわけではなくて、勝手に暗号キーを送り付けて、暗号キーを置き換えてしまいます。通信に入りこめれば、そのネットワークでやり取りされているデータを取り込むことができます。

--みょ 勝手に入ってきたらダメだみょ


対応策としては、暗号キーを勝手に置き換えられないようにすることが必要です。

--みょ んでもそんなことできないみょ

うん。Microsoftは10月のWindows修正パッチで対応しています。もきち♪のPCでは10月11日にインストールされていました。Windows 7、8、8.1、10は対応済みのようです。

AppleやGoogle(Android)もすぐに対応するとアナウンスしています。修正プログラムを自動でインストールする設定の人はそのうち対応されると思います。

でも、通信は子機だけでは成立しません。問題は親機です。もきち♪家で使っているWi-Fi親機のサポートサイトを調べてみましたが、まだ何もアナウンスされていません。

修正パッチは上位互換ですので、親機が対応していないままでは、子機が対応していても勝手に暗号キーが置き換えられてしまいます。

それでは困るので、親機のサポートサイトにメールで問い合わせておきました。どうなることやら。


それでも問題は解決しません。もきち♪家では娘がPS4をPS Vitaでプレイしています。Wi-Fi接続です。PS4はLANケーブルをつないで有線で運用できますが、PS VitaにはLANケーブルがつながりません。

つまり、SONYに頑張ってもらわないと、PS VitaのWi-Fi通信からもきち♪家の家庭内LANに侵入される可能性があります。ネットワークへの侵入はどこでもいいのです。侵入したネットワークのログはどこからでも閲覧できるのです。


Wi-Fi電波が届く範囲から。一応マンションの3階なので壁に貼りつくか上下左右の部屋に侵入されると危ないのです。

--みょ その前に侵入された上下左右の部屋の人が危険だみょ


Wi-Fi通信の暗号化が一時的に危険に陥っているということです。とは言っても、Wi-Fiの電波というのは障害物に弱いので、見える範囲と言ってもいいのかと思います。

そして、公衆Wi-Fiでセキュリティー保護がない場合にはそもそも暗号化されていませんので、もともとオープンになっていて今回の脆弱性とは全く無縁です。

ユーザー側でできることは、できるだけ有線で運用することと、更新パッチやファームウェアが公開されたらアップデートしておくことかと思います。

今さら聞けない 行動経済学

   

前回の記事で、百万円の半分も、1万円札の値段もちょっと複雑だということがわかりました。


過去に主流だった経済学は、全ての情報はすぐに価格に反映されるという「合理的期待仮説」とか「効率市場仮説」を前提にしていました。

そこに参加している人間は、常に合理的な判断ができる「経済人(ホモ・エコノミクス:homo economicus)」で、常に「経済的合理性」に基づいて判断しているということです。

--みょ 大人はみんなそうだみょ もきち♪だけが愚か者だみょ

いえ。もきち♪以外でも、合理性だけでは説明がつかないことが起こる。そんなことは今までのえらい経済学者もわかっていたと思うのですが、学問として取り上げるには合理性というよりどころが必要なのです。


これは経済学に限ったことではありません。例えば「物理学」。

--にょ 物理は理論通り動くみょ 鉄球には心理学は働かないみょ ニュートンにアインシュタインだみょ

いえ。心理学的要因のことじゃなくて、単純にしないと学問としては扱いにくいのです。「なお、摩擦はないものとする」って言われたら摩擦力のない世界だし、「なお、質量はないものとする」って言ったらまったく質量がない物です。

単純化して理屈がわかってきたら、摩擦も質量も考慮して、工学に発展して無人ロケットが火星に到達できるのです。


経済学も、心理というややこしいものをひとまず置いといて、人は合理的判断をするという仮定で基礎を築いたと思います。

そして、今まで気が付かないふりをしていたけど、実際は違うよねってことで「行動経済学(behavioral economics)、心理学と経済学(psychology and economics)」が研究できるようになったのではないかと思います。

きっかけは心理学者だったようです。言われてみれば前回取り上げた「1ドル札オークション」ってのはいかにも心理学者が考えそうな実験です。


例えば、神戸製鋼<5406>が性能データの改ざんを発表したときに、株価に与えるインパクトというのは今までの経済学で計算できると思います。

でも、実際にいくらで寄り付いて、新しい材料がなかったときにどのような値動きをするのかということは、市場心理を予測しないと予想できません。

そして、市場心理はいろいろな要素に影響を受けます。それこそビッグデータです。

行動経済学とAIがどんどん進むと誰も損しなくなるのか、誰も勝てなくなるのかと言ったところなのかもしれません。

市場にAIしかいなくなったら心理学でも処理できなくて、また次の展開があるのかもしれません。

案外今のうちに人工知能のロジックを研究した方がいいのかもしれません。

1ドルはいくら? 1ドル札オークション

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図1:1万円札

前回の記事で百万円の半分というのがややこしいことがわかりました。


では、1万円札はいくらでしょう。

--みょ? 1万円札は国が保証しているみょ 1万円だみょ

うん。1万円札を持っていけば1万円分のお買い物ができます。銀行に預ければ預金額が1万円増えます。1万円札がほしければ銀行で1万円分の預金と引き換えに手に入ります。

でも。この1万円札が1万円以上の価値を持つことがあります。有名なオークションです。

--みょ それはいけないやつだみょ

いえ。犯罪に関するものではなくて、純粋に学術的な実験です。「1ドル札オークション実験」と呼ばれて、行動経済学では有名な実験のようです。


ハーバード大学で、数十人の投資のスペシャリストや経済専門家、金融のプロなどが参加して100ドル札のオークションが行われました。

--むに? 100ドル札?

うん。いろいろあるようです。でも、大切なのはルールです。

1.5ドルからスタートして5ドル単位で引き上げます
2.1番高値をつけた人が落札します
3.2番目の高値をつけた人は何ももらえないだけではなく、自分の最後の入札額全額を支払います



1番2番は普通ですが、3番がトラップです。

つまり、95ドル以下で落札すれば儲かりますが、その時に2番目の90ドルを付けた人は95ドルで落札されると丸損です。儲けはなくなってもいいから100ドルのコールを入れます。

そうなると、95ドルを付けた人は、95ドル丸損です。不条理だとはわかっていても、95ドルの損失を5ドルの損失に減らそうと105ドルで入札します。

もう止まりません。損をすることがわかっていても、200ドルでも300ドルでも降りられません。600回実施して1度も落札額が100ドルを下回らなかったとのことです。落札できても損をするのがわかっていても降りられないのです。

改めて問題です「1万円札はいくらでしょう」。

--みょ そんなオークションには参加しないみょ

うん。冷静に考えればそうなります。でも、500円で1万円札が手に入るかもしれません。これが、100万円だったらどうでしょう。300円スタートの10億円だったら?

--ぎゃ 1ドル札オークション嫌いだみょ


投資のスペシャリストや経済専門家、金融のプロなどがトラップに引っかかるというのです。一度入札したら抜けられなくなる危険なオークションなのです。

結局。5ドルで100ドル札が買えるかもしれないという甘い罠と、最後に競り負けたらそれまでの入札額が丸損だという2つのルールだけで、いい大人が大きな損失に向かうのです。

この実験が本当に行われて、本当にプロたちが何十人も参加して600回実施されたかどうかはわかりませんが、実施すればトラップだとわかっていても損失に向かうように思います。何しろ宝くじが毎回飛ぶように売れるわけですから。

100万円の半分はいくら? プロスペクト理論

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図1:百万円

百万円の半分っていくらでしょう。


--みょ 唐突だみょ 百万円の半分は50万円だみょ

うん。100万円÷2は50万円です。でも、半分と言ったときに本当にいつも2分の1と考えていいのでしょうか。

例えば、お金がもらえるとします。もらえるお金は以下のうちどちらかを選べます。

1.必ず50万円がもらえる
2.サイコロを振って、奇数なら100万円もらえて、偶数なら一銭ももらえない いかさまは全くできない


--うに まったくもらえないのは嫌だから1で50万円もらうみょ 焼肉いくみょ

期待値はどちらも50万円で一緒です。百万円の2分の1です。


では、1でもらえるのが50万円ではなくて、45万円だとどうでしょう。

--みゅぅ んでも焼肉いけなくなるのは困るから45万円で我慢するみょ

期待値は1が45万円で、2が50万円ですので2のほうが有利なのです。でも、確実にもらえる45万円を選ぶ人は少なくありません。

では、40万円ならどうでしょう。

--うにぃ 40万円だと大分損するみょ んでも焼肉行きたいみょ 迷うみょ


迷うというのは、この条件に限って言えば、2分の1の確率でもらえる百万円と、必ずもらえる40万円とが同じような価値に見えるということです。期待値では8割の価値しかないのにです。

改めて問題です「百万円の半分はいくらでしょう」。

--むに だんだんわからなくなってきたみょ

うん。仮に百万円だと冷静に期待値通りの判断できたとして、10億円だとどうでしょう。100億円なら?逆に1,000円だったら?100円なら?判断が変わってくるかもしれません。

人の感じる価値というのは数字よりもちょっとだけ複雑なのです。


これらを学術的に研究したのが「プロスペクト理論」です。

プロスペクト理論では、上の例も、もらえるのではなくて借金がある場合に借金を免除するケースだと結果が逆なると言われています。


投資で考えると、利食いが早くて損切りが遅くなるというのが「プロスペクト理論」で説明できてしまいます。

評価益が出ると、この先上昇して利益が上乗せされる期待よりも、下落してせっかくの評価益が逆に評価損になってしまう恐れの方が大きくなる場合があるのです。

評価損の場合はこの先下落して評価損が膨らむ恐れよりも、上昇して評価損が評価益に変わる期待の方が大きくなる傾向があるのです。

人の経済行動は数字通りではありません。これらの経済と心理学を分析するのが「行動経済学」で今年のノーベル経済学賞だったりするようです。

もう少し勉強してみようと思っています。行動経済学。

今さら聞けない ブラックフライデーとサイバーマンデー

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図1:Gooleカレンダー

アメリカでは11月に「ブラックフライデー」と「サイバーマンデー」と呼ばれるイベントがあります。


--みょ? ブラックマンデーってのは聞いたことがあるみょ

うん。それは1987年にニューヨーク証券取引所から世界に広がった株価大暴落です。歴史的な世界恐慌の引き金になった日です。

ブラックフライデーとサイバーマンデーはそんな物騒な話ではなくて、クリスマス商戦の始まりで、アメリカ中の小売業が確変状態に入ることです。


11月の第4木曜日は「感謝祭(Thanksgiving Day)」です。実店舗では、翌日の金曜日から感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セールが一斉に始まります。公式の祝日ではありませんが、休日にする場合が多く、多くの買い物客が店に行きます。

アメリカ人にとって感謝祭よりもクリスマスのほうが重要です。売れ残り一掃セールでクリスマスプレゼントを購入する人も出てきます。買う気満々のお客様がお店に来るのですからこのチャンスを逃す手はありません。クリスマスセールの始まりです。

ということから、すべての小売店で黒字になるということで「ブラックフライデー」と呼ばれています。


ブラックフライデーは金曜日ですから、土日は確変のままです。でも、月曜日にはウィークデーが始まります。会社や学校に行かなければいけません。

でも、確変から一気に通常には戻れません。今の世の中にはAmazonという心強い味方(敵?)があります。買いそびれたものはポチればいいのです。実店舗の確変がネット通販で時短状態が続きます。

ということで、感謝祭休暇明けの月曜日はネット通販が確変になるということで「サイバーマンデー」と呼ばれています。


アメリカでは、年間売上高の約20%がクリスマス商戦での売り上げだと言われています。感謝祭からクリスマスは約1ヶ月です。1ヶ月で年間売上高の20%を売り上げるのですから、やっぱり確変状態です。

もしもこの時期に消費が鈍るようなことがあると大ダメージです。この時期のアメリカの消費動向には注目しておく必要がありそうです。

エクセルグラフの等高線 3軸のグラフが描けるけど

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図1:日経平均株価月足9年等高線

ちょっとドル・円の日足20年チャートを作成していて、ふと「等高線」を使ってみようかと思ったのです。グラフの種類を「等高線」に指定するだけです。


年間の動きが知りたかったので、第1軸に価格、第2軸に月日、第3軸に年を取って描画してみたら、処理が重くて全く動きません。

考えてみれば、毎年土日は変わるしうるう年もあるしってんで1年366日を20年ですから7000セル以上のグラフです。エクセルだって怒ります。

ということで使い慣れた折れ線グラフにしました。等高線グラフをあまり見ないのは処理が重いことが一因となっているのかもしれません。


んでも、せっかくある機能なのに使わないのはなんだか悔しい。ということで、日経平均の月足データを9年間等高線処理をしたのが図1です。

--みょ 何だかカラフルだみょ

うん。色がないととても動きがわかりません。カラフルになってはいますが、それでもよくわかりません。

ちなみに折れ線グラフだとこんな感じです。

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図2:日経平均株価月足9年折れ線

--みょ 折れ線のほうが見やすいけど、順番がわからないみょ

うん。等高線は3軸の3Dなのに対して折れ線は2軸の2Dです。年ごとの時系列は苦手です。

とは言っても、ディスプレイは2Dですので、3次元の表示には限界があります。


濃淡で表現してみるとこんな感じです。

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図3:図1の配色を濃淡に変更

--みゅぅ 図1とそれほど変わらないみょ

うん。もう少し領域を狭くして、グラデーションっぽくしたほうがいいのかもしれませんが、どんどん処理が重くなります。


2次元平面に3次元を表現しようというのですから、やっつけで扱えるほど単純ではなさそうです。

もきち♪は昔3次元CADの普及を推進していました。その時は、回転させることで2Dディスプレイでも容易に3Dのイメージをつかむことができました。くるくると。

回転させることができないと、もう少し見せ方の工夫が必要なのかもしれません。

日経平均が20年10ヶ月ぶりの高値となっています

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図1:日経平均月足25年チャート

本日2017年10月12日の前場で、20年10ヶ月ぶりの高値となる20,980.92円をつけました。


直近の日経平均は昨日まで7営業日連続上昇を続けています。年初来高値を更新してきて、本日前場で20年10ケ月前の1996年12月以来の高値となりました。

何しろ20年10ヶ月ぶりの高値ですから、過熱を示す指標には事欠きません。25日騰落レシオも120%まで上昇してきました。

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図2:25日騰落レシオ

上昇が続いて高値を更新しているのですから、過熱気味のサインが出るのは仕方がないのかもしれません。


ところが、株価収益率(PERに相当)は東証1部全体で約16倍、日経平均だと約15倍程度となっています。決して割高とはいえません。ちなみに年初は約17倍になっていました。

--みょ 株価が高くなったのにPERが下がっているの?

うん。日経平均のEPSに相当する利益が、どんどん上昇してきています。過去最高値を記録しています。

構成銘柄企業の利益に支えられた株価上昇なのです。

もちろん、過熱を示すサインも出ていますので、このまま上昇するとは限りませんが、決して今の水準が浮ついたものではなく、地に足が付いている上昇とも考えられると思います。


相場は常に正しいのです。

利益が過去最高になれば、株価が20年10ヶ月ぶりの高値をつけるのも当たり前なのです。

だからと言って、ここから買い進められるかと言われると別問題なのですが。

今さら聞けない 無形固定資産

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例えば、東芝<6502>が半導体メモリー部門(東芝メモリー)を売却して債務超過を解消するってなんだか変だと思うのです。


いや。これでももきち♪は中小企業診断士試験に合格しています。言っていることはわかります。

半導体メモリー部門は毎年利益を出しているから、資産の帳簿価格(簿価)よりも高く売れて、売却益(のれん代)が出ることで、債務超過が解消されるのです。

確かにおっしゃる通りです。でも、その後東芝<6502>が東芝メモリーを買い戻したらどうなるでしょう。


--みょ 元の木阿弥だみょ 債務超過だみょ

そうでしょうか。売却代金は約2兆円と言われています。それに対して、東芝<6502>の2017年6月30日時点の固定資産は約6,570億円となっています。

目一杯多めに見積もって、半分が半導体メモリー部門の資産で、その他もろもろ目一杯詰め込んでも東芝メモリーの資産は高々5,000億円程度だと考えられます。

残りの1.5兆円は「のれん代」です。購入した企業の損益計算書には2兆円で5千億円の資産と1.5兆円ののれんを買ったということで帳尻が合います。貸借対照表にも1.5兆円の「のれん」が計上されます。


そこで、東芝<6502>が売却代金をそっくりそのまま使って東芝メモリーを買い戻したらどうでしょう。

--みょ のれんが付いてくるみょ

うん。2兆円で5千億円の資産と1.5兆円の「のれん」を購入します。損益計算書も貸借対照表も購入した企業と同様の処理になります。今年度末の債務超過想定額は約5000億円ですので、いつの間にか約1兆円の資産超過になっています。

つまり、そのままだと債務超過になるところが、一度誰かに売却してそのまま買い戻すと債務超過が解消しているということになります。


--みゅっ! なんかインチキだみょ きっとダメだみょ!

う~ん。確かに納得はできないけれど、からくり上はそうなると思うのです。

納得できない原因は、貸借対照表の制度に問題があると思います。いや。貸借対照表はよくできているのですが、「無形固定資産」がうまく計上できていないのではないかと思うのです。

以前から、特許や本当に先進的な技術力や従業員のノウハウと言ったものの評価が低いと思っていました。低いというか、ほとんど計上されていないと思います。

本来2兆円の価値がある東芝メモリーなのに、貸借対照表に2兆円では計上できないのです。一度売却して初めて価値が確定するのです。おかしな話です。売却しなくても価値は変わらないはずです。

「知的財産権」ってのも確立しているようで確立できていません。例えば特許。研究開発を続けてやっと特許申請しても、その時点では登録されるかどうかわかりません。そしてその価値もその時点では確定しません。無形固定資産に計上しにくいのです。

でも、費用はどんどん出ていきます。だったら、毎年費用計上したほうが簡単だし、わかりやすいのです。

そういった積み重ねが1.5兆円なのです。

--みょ だったら1.5兆円を計上すればいいみょ

う~ん。でも、勝手に「のれん」を計上することは禁じられています。妥当性が担保できないのです。一度売却すれば「市場価格」が決まります。


別に東芝メモリーだけの問題ではないのです。製造業なら特許や技術者、小売業ならブランドや仕入れルート、すべての会社でノウハウと言った、貸借対照表に計上されていない資産というのがあります。

一度売却しないと価値が計上されないというのはとっても悲しいと思うのです。だからと言ってちゃんとした計上方法と言われるとノーアイデアなのですが。

神戸製鋼のデータ改ざんについての一考察

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図1:神戸製鋼<5406> 10:30現在の気配板(HYPER SBI)

この3連休に神戸製鋼<5406>がアルミ製品の強度などの性能データを改ざんしていたとのニュースが流れました。


大手自動車各社や航空機、果てはロケットまで神戸製鋼のアルミを使っていたとのことで、今後どこまで影響が広がるのかまだ把握できないでいます。

連休明けの本日(2017年10月10日)神戸製鋼<5406>は売り気配が続いて、ストップ安まで下落して、まだ寄り付いていません。

素材の性能データの改ざんですから、一筋縄ではいきません。何しろ、見てもわからないのです。

性能データの改ざんと言っても、別の材料をアルミと言い張っているのではないのです。素材の性能データですので、ちゃんと調べるには強度検査や摺動テストや成分調査など破壊検査が必要になります。

かと言って、使われている可能性がある製品をすべて回収して部品交換というのも難しい。使われている範囲が広すぎます。今日打ち上げられた「H2Aロケット」にも使われているとのことです。とても宇宙まで回収に行けません。

幅広く使われている素材で、性能は見ただけではわからないのです。


素材の性能は厄介です。もきち♪も機械設計者の時に痛い経験をしました。順調に生産していた製品が急にトラブルが連発しました。設計通りの性能が出ていません。慌てて他の方式に変更しました。

後で調べたら、ある部品が勝手に再生材を混ぜられて作られていたことが原因でした。何しろ見てもわからないのです。

今回は性能データの改ざんですが、素材そのものを設計者が知らないうちに勝手に変えられることがあります。例えばプラスチックだと、特定の性能を向上させるために添加剤を加えた材料があります。

添加剤は必要だから指定しています。でも、添加剤が入ると値段が上がります。そこで、海外の部品メーカーなどでは勝手に「こっちのほうが安いあるよ」とか言ってこっそりと材質を変えてしまうことがあるのです。

サイレントチェンジ」などと言われて問題になってきています。

見ただけではなかなかわかりません。でも、いつかはトラブルにつながります。それも、すぐにわかるトラブルだけではなくて、特定の条件でのみ発生するトラブルがほとんどです。そして、複雑な製品だと、どの部品が原因なのかを特定するのも大変です。

海外の部品メーカーは油断も隙も無いのです。そこで多少値段が高くても国内メーカーを採用したくなります。そこにきて今回のデータ改ざんです。困ったものです。


今回は単純なリコールというわけにはいきません。

何しろ、どの製品にどのロットのどのような素材が使われていて、その製品がどこにあるのか調べるだけでも大変です。自動車のように陸運局に届けられている製品ばかりではないのです。

どこまで影響が出るのかよくわからないのです。わかっているのは、神戸製鋼<5406>の信頼が落ちて、メーカーとしては使いにくいということです。

これから影響が明らかになってくるとは思いますが、今わかっているだけでも甚大なダメージがあることは間違いなさそうです。

後に続かなければいいのですが。

今さら聞けない 25日騰落レシオ

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図1:25日騰落レシオ

相場の過熱感を測る指標として「騰落レシオ」があります。


騰落レシオは値上がりした銘柄数を値下がりした銘柄数で割って求めます。値上がり銘柄数が多ければ大きくなって、値下がり銘柄数が多ければ小さくなります。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が同じなら100%となります。

数字が大きければ相場が過熱していると言えます。ところが、この騰落レシオというのは変動が激しい。

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図2:騰落レシオ

--みょ 1734%ってもうパーセントじゃないみょ 17倍だみょ

うん。120%を超えてくると過熱しているといわれていますが、とても100%近辺を詳しく見ることはできません。


ということで、1日の騰落レシオではなくて、連続した営業日の騰落レシオが使われます。特に、単に「騰落レシオ」と言う場合には「25日騰落レシオ」を指す場合が多いようです。

--みょ 移動平均?

う~ん。考え方は移動平均に似ていますが、騰落レシオの移動平均だとちょっと思ってたんと違います。

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図3:25日騰落レシオ

--みゅ? ずっとプラスだみょ ずっと過熱しているみょ

うん。全ての銘柄が値下がりすると0%なのに対して、すべての銘柄が値上がりすると無限大です。この6ヶ月でも最高1734%です。不公平です。

そこで、騰落レシオの移動平均を取るのではなくて、その期間全体の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って求めます。「25日騰落レシオ」だったら、25日間の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って求めます。


何の断りもなく「騰落レシオ」と言った場合には、この25日間の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割った「25日騰落レシオ」のことを言っている場合が多いと思います。

120%を超えて来たら過熱感が出ていると言えます。今はかろうじて120%を切ってきましたが、ここのところ高い状態が続いています。何かきっかけがあると全面安になるのかもしれません。

プロフィール

もきち♪

Author:もきち♪
個人事業主ですが株式投資のほうが主体になっています。

投資スタイルは逆張りナンピン。チキンになりきれないひよこ投資家™でピヨピヨトレードです。

2007年に投資信託を始めて、2009年に国内株式の個別銘柄投資を始めました。

中小企業診断士(診断業務休止中)でオンライン情報処理技術者です。

ブログでは株式投資とコンピュータの話を中心に書いています。

きほんゆるめに。。。

【FISCOソーシャルレポーター】ってのに公認されました。


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