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内部留保課税って理解不能です ひょっとして勘違い?

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図1:7203 トヨタ自動車 第113期 有価証券報告書 貸借対照表 利益剰余金

何だか「内部留保」が悪者にされているようです。


「内部留保」とは、「税引き後純利益」の使い道として「配当金」や「役員報酬」などを引いた後の企業内に残すものです。「株主資本」の「利益剰余金」に組み入れられます。

「株主資本」ですので、「資本金」や「資本剰余金」と同じ扱いで、これらのお金を使って企業活動を行います。「配当金」として株主に分配する替わりに、再投資するのです。株主みんなのお金です。


--みょ 会社がため込んでいるお金だみょ お金は使わないと意味がないみょ

う~ん。何だかそんな風潮になっていますが、決して現金でため込んでいるわけではありません。多分「留保」という言葉だけに反応して、「ため込んでいる=現金」と勘違いしているのだと思います。

例えば図1のトヨタ自動車<7203>では「利益剰余金合計」が約10兆円となっています。では、現金預金はどうなっているでしょう。

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図2:図1の流動資産

「現金及び預金」は約1兆円です。「利益剰余金合計」の約10分の1です。

--みょ きっと金庫の中に金塊がたっぷりため込んであるんだみょ

いえ。それだったら「流動資産」に計上されるはずです。「流動資産」の合計も約6.5兆円ですから、「利益剰余金合計」には到底達しません。「流動負債」が約4兆円ありますので、これぐらいは必要です。


どうも「内部留保」はけしからんと言っている人たちは、「内部留保」を減らして「賃上げ」や「設備投資」に回すべきだと言っているようです。

でも、「内部留保」を減らすと、直接的には「株主配当金」を増やすか「役員報酬」を増やすかということになります。

「内部留保」はあくまでも「資本金」を厚くする手段なのです。その「資本金」の使い道として「人件費」や「設備投資」があります。

確かに、「人件費」は費用ですし、「設備投資」を実施すると「固定資産」に対する「減価償却費」として費用が発生しますので、利益が圧縮されて「税引き後純利益」が減って、間接的に「内部留保」は減少するかもしれません。

でも、「株主配当金」や「役員報酬」をそれ以上に減らせば「内部留保」は減りません。「内部留保」は資金を集めるための項目で、「人件費」や「設備投資」はお金の使い道なのです。


ここにきて、希望の党が「内部留保課税」の新設を公約に入れるのではないかとのニュースが流れています。

「内部留保」は法人税を徴収した後の「税引き後純利益」の配分なのですから、この「内部留保」に課税するとなると二重課税になります。

--みょ んでも「内部留保」を勘違いしているとすると現金に税金をかけるってことだみょ

うん。でも、現金を持っていないと仕入れ代金や従業員の給料が払えません。その現金に課税するとは考えにくい。だとすると、何に課税するつもりなのかもうもきち♪の頭では理解不能です。

あの政党はそもそも理解不能ですが、今回のニュースに至っては、何を言っているのかわからないのです。


もきち♪の勘違いなのでしょうか?

--みょ きっともきち♪が大きな勘違いをしているんだみょ

う~ん。でも、もきち♪だって中小企業診断士試験に合格しています。財務諸表はしっかりと勉強してきました。

まあ。複数のニュースで流れただけで、まだ公式発表されていませんので、公式発表を待ったほうがいいのかもしれません。

プロフィール

もきち♪

Author:もきち♪
個人事業主ですが株式投資のほうが主体になっています。

投資スタイルは逆張りナンピン。チキンになりきれないひよこ投資家™でピヨピヨトレードです。

2007年に投資信託を始めて、2009年に国内株式の個別銘柄投資を始めました。

中小企業診断士(診断業務休止中)でオンライン情報処理技術者です。

ブログでは株式投資とコンピュータの話を中心に書いています。

きほんゆるめに。。。

【FISCOソーシャルレポーター】ってのに公認されました。


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