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神戸製鋼のデータ改ざんについての一考察

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図1:神戸製鋼<5406> 10:30現在の気配板(HYPER SBI)

この3連休に神戸製鋼<5406>がアルミ製品の強度などの性能データを改ざんしていたとのニュースが流れました。


大手自動車各社や航空機、果てはロケットまで神戸製鋼のアルミを使っていたとのことで、今後どこまで影響が広がるのかまだ把握できないでいます。

連休明けの本日(2017年10月10日)神戸製鋼<5406>は売り気配が続いて、ストップ安まで下落して、まだ寄り付いていません。

素材の性能データの改ざんですから、一筋縄ではいきません。何しろ、見てもわからないのです。

性能データの改ざんと言っても、別の材料をアルミと言い張っているのではないのです。素材の性能データですので、ちゃんと調べるには強度検査や摺動テストや成分調査など破壊検査が必要になります。

かと言って、使われている可能性がある製品をすべて回収して部品交換というのも難しい。使われている範囲が広すぎます。今日打ち上げられた「H2Aロケット」にも使われているとのことです。とても宇宙まで回収に行けません。

幅広く使われている素材で、性能は見ただけではわからないのです。


素材の性能は厄介です。もきち♪も機械設計者の時に痛い経験をしました。順調に生産していた製品が急にトラブルが連発しました。設計通りの性能が出ていません。慌てて他の方式に変更しました。

後で調べたら、ある部品が勝手に再生材を混ぜられて作られていたことが原因でした。何しろ見てもわからないのです。

今回は性能データの改ざんですが、素材そのものを設計者が知らないうちに勝手に変えられることがあります。例えばプラスチックだと、特定の性能を向上させるために添加剤を加えた材料があります。

添加剤は必要だから指定しています。でも、添加剤が入ると値段が上がります。そこで、海外の部品メーカーなどでは勝手に「こっちのほうが安いあるよ」とか言ってこっそりと材質を変えてしまうことがあるのです。

サイレントチェンジ」などと言われて問題になってきています。

見ただけではなかなかわかりません。でも、いつかはトラブルにつながります。それも、すぐにわかるトラブルだけではなくて、特定の条件でのみ発生するトラブルがほとんどです。そして、複雑な製品だと、どの部品が原因なのかを特定するのも大変です。

海外の部品メーカーは油断も隙も無いのです。そこで多少値段が高くても国内メーカーを採用したくなります。そこにきて今回のデータ改ざんです。困ったものです。


今回は単純なリコールというわけにはいきません。

何しろ、どの製品にどのロットのどのような素材が使われていて、その製品がどこにあるのか調べるだけでも大変です。自動車のように陸運局に届けられている製品ばかりではないのです。

どこまで影響が出るのかよくわからないのです。わかっているのは、神戸製鋼<5406>の信頼が落ちて、メーカーとしては使いにくいということです。

これから影響が明らかになってくるとは思いますが、今わかっているだけでも甚大なダメージがあることは間違いなさそうです。

後に続かなければいいのですが。

プロフィール

もきち♪

Author:もきち♪
個人事業主ですが株式投資のほうが主体になっています。

投資スタイルは逆張りナンピン。チキンになりきれないひよこ投資家™でピヨピヨトレードです。

2007年に投資信託を始めて、2009年に国内株式の個別銘柄投資を始めました。

中小企業診断士(診断業務休止中)でオンライン情報処理技術者です。

ブログでは株式投資とコンピュータの話を中心に書いています。

きほんゆるめに。。。

【FISCOソーシャルレポーター】ってのに公認されました。


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