2020.10.30
もきち♪のお嫁さんにもわかる財務諸表 その26
図1:営業利益
もきち♪家のリビングでの会話からお嫁さんにもわかる財務諸表についてまとめています。
企業会計を学んでいないお嫁さんにもわかるかというのがコンセプトです。
その25で営業利益を確認しました。
企業には本業以外に収益があったり、費用が必要だったりします。
--みょ 営業以外にも収支があるの?
うん。例えば営業外の費用は、借りているお金の支払い利息などです。
営業外の利益としては、関連会社の資金繰りに資金を貸した場合の「受取利息」とか、不動産が本業でない場合の土地の家賃とか、株式投資の受け取り配当金や売却利益とかです。
本業ではありませんが、毎年発生する収支ですので、企業の状況を確認するためには重要な収支となります。
本業の営業外だけど、毎年発生する費用を「営業外費用」、毎年発生する利益を「営業外利益」と呼びます。
ここで扱う「営業外費用」や「営業外利益」は毎年発生するということがキモです。事業売却で資産以上の売却益が得られた「のれん代」とか災害で一時的に被った「損失」は後で考えます。
「営業利益」から「営業外費用」を引いたものが「経常利益」です。
でも、「営業外利益」がありますので、「営業外利益」は加えておきます。
今回のトヨタ自動車(7203)では「営業外利益」が大きいために、「営業外費用」から「営業外利益」を引いたらマイナスになります。
多くの場合は「営業外利益」は少なくて「営業外費用」のほうが大きくなります。
ここではあくまでも「費用」と考えてマイナスのまま表記しておきます。
「経常利益」は「けいじょうりえき」と読みますが、「けいじょう」って言葉が紛らわしいからか、「けいつね」なんて略す場合もあります。
「けいつね」と言われたら「経常利益」のことです。特に年齢が高めの人が好んで使っているように思います。よいこが好んで使う必要はないのかもしれません。
※あくまでも個人の感想です。
図2:経常利益
「経常利益」は本業のもうけだけではありませんが、毎年期待できる利益です。
もきち♪は企業の利益を評価する場合に一番参考にしている「利益」です。
経常利益が確認できました。
でも、企業には一時的な「損益」もあります。
その27から一時的な損益を確認していきます。