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今さら聞けない EBITDA

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財務会計上の数字ではなくても、企業の状況を表して投資の目安となる数字があります。財務諸表はすべての投資家が同じものを見ていますが、その中から、自分の判断で企業の状況を知るために算出した数字です。


例えば、ワールドワイドな世界では、各国で金利や会計や税金の制度が違うために、国が変わると単純に利益を比較できません。外国企業と利益を比較しようとすると、業績の違いなのか国による制度の違いかわかりません。困ってしまいます。

そこで、制度の違いによる影響が一番少なそうな「営業利益」で比較したくなります。ところが、この「営業利益」は「減価償却費」が計上された利益です。

--減価償却費って知ってるみょ(^^)

うん。前回の記事「今さら聞けない 減価償却費」で確認しました。減価償却費はお金が出ていかない会計処理上の費用です。

前回の記事では「耐用年数」の省令を引用しましたが、この減価償却制度は国によって異なります。日本でも、日本の法律で規定されているのです。つまり、営業利益では、まだ国による制度の違いが残っていてそのまま比較できないのです。


そこで、営業利益に減価償却費等を足した数字を比較ようとするのが「EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)」です。

--うにゃ? 聞いたことないみょ

うん。株式投資の世界よりもM&Aの世界でよく使われる数字です。M&Aな人たちはワールドワイドですから、共通で使える指標が必要になります。

そこで、このEBITDAと買収に必要な金額を表すEV(企業価値:Enterprise Value:株式時価総額 +有利子負債- 現預金)の指標「EV/EBITDAマルチプル」を利用しています。


以前は株式投資の世界でも、このEBITDAがよく使われていました。ところが、損益計算書を見ればわかりますが、公開されている財務諸表は非常にざっくりしています。

もちろん、監査法人による会計監査はありますし、明らかな粉飾は犯罪となりますが、会計処理にはグレーな部分も多いのです。例えば費用なのか投資なのかが厳密には線引きできないこともあったりします。

そこで、ワールドコム事件です。アメリカの通信事業者・ワールドコムが、光ファイバー回線をほかの業者からリースを受けているのを、設備投資として計上していました。リースなら営業費用ですから営業利益が圧縮されますが、設備投資は営業損益外です。

見かけ上のEBITDAが水増しされていたのです。その後この事実が明らかにされて、経営実態が知られて、経営破たんしました。


EBITDAは国籍の異なる企業を比較するには便利な数字なのかもしれません。でも、日本国内だけなら、「経常利益」や「営業キャッシュフロー」で比較するのが安全なのかと思います。

計算内容は「営業キャッシュフロー」に近いものです。でも、用途は「経常利益」に近いように思います。いや。個人的に「経常利益」で比較することに慣れているからかもしれません。

実際の決算短信には、「販売費一般管理費」でまとめられて、「減価償却費」が独立して書かれていない場合が少なくありません。EBITDAを計算できないことも多いのです。そんな時には「営業キャッシュフロー」から便宜的に推測するのかと思います。

EBITDAという言葉を聞いたら「営業キャッシュフロー」をイメージしても大きくは外さないということかと思います。
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プロフィール

もきち♪

Author:もきち♪
個人事業主ですが株式投資のほうが主体になっています。

投資スタイルは逆張りナンピン。チキンになりきれないひよこ投資家™でピヨピヨトレードです。

2007年に投資信託を始めて、2009年に国内株式の個別銘柄投資を始めました。

中小企業診断士(診断業務休止中)でオンライン情報処理技術者です。

ブログでは株式投資とコンピュータの話を中心に書いています。

きほんゆるめに。。。

【FISCOソーシャルレポーター】ってのに公認されました。


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