2017.06.23
今さら聞けない ゴールデンサイクル

図1:日経モーニングプラスで嶋中雄二さんが紹介した図
今朝(2017年6月23日)の日経モーニングプラスで、ゲストの三菱UFJモルガン・スタンレー証券参与 嶋中雄二さんがゴールデンサークルを紹介していました。
景気って良くなったり悪くなったりします。波があります。波があれば周期があるだろうってんで、周期的に景気が循環していると考えるのが「景気循環論」です。
景気循環論では、短期から長期にかけて4つの循環が知られています。
◆チキン循環
企業の在庫変動に関連しているといわれている約40か月の短期のサイクルです。
◆ジュグラー循環
中期波動と呼ばれる約10年の中期循環です。
◆クズネッツ循環
建設需要に起因するサイクルと考えられている、約20年のサイクルです。
◆コンドラチェフ循環
長期波動とも呼ばれる約50年の循環です。
そこで、嶋中さんです。この4つの循環が、全部上昇しているときはえらいことになるんじゃないかと考えたのです。
この4つの循環がすべて上昇している時を「ゴールデンサイクル」と呼んでいます。
そして、そのゴールデンサイクルが、いざなぎ景気以来約46年ぶりに発生しているというのです。それも日米同時に。さらに、今後10年間であと2回発生するというのです。確変に入ったのかもしれません。
--みょ 46年ぶりが10年で合わせて3回?
うん。コンドラチェフ循環は約50年周期です。ということは、1度下落に入ると約25年は上昇しません。その間は、ゴールデンサイクルは発生しません。上昇している間は確変状態なのです。
景気循環を周期の違いで分類する手法は今ではあまりはやらないようです。
また、日本では内閣府が景気動向指数を公表して、「景気拡張期」と「景気後退期」を判別しているようです。
日本のGDPは11年ぶりの5四半期連続上昇だそうです。何だか信じられません。
ゴールデンサイクルというのも実感がないまま終わるのかもしれません。でも、いざなぎ景気以来約46年ぶりです。お祭り騒ぎもあるのかもしれません。
