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7月の米雇用統計速報値(2017/8/4発表)

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図1:7月の米雇用統計速報値(2017/8/4発表)

7月の米雇用統計速報値が発表されました。


発表された内容は図1の通り、失業率は事前予想通り0.1%好転して4.3%、前年に対する平均時給は事前予想の2.4%を0.1%上回って2.5%、先月に対する平均時給は事前予想通りの0.3%、そして、「非農業部門雇用者数(NPE:Nonfarm Payroll Employment)」は事前予想を大きく上回る20.9万人増となりました。

5月と6月の速報値も、それぞれ14.5万人と23.1万人に上方修正されています。3か月移動平均も19.5万人と好調の目安とされる18万人を上回っています。

--みょ 予想以上だみょ

うん。アメリカの雇用環境は被雇用者にとって好調な状態が続いていると言っていいと思います。


1年間の非農業部門雇用者数の推移です。

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図2:米雇用統計非農業部門雇用者増加数1年推移と3か月移動平均

増加が続いています。とは言っても、雇用者数は増加し続けるということはありません。求職者は有限なのです。アメリカで失業率が5%を切っているというのは完全雇用と言われています。このまま増加し続けるというのは難しいのかもしれません。

でも、失業率が5%を切っていても雇用者数の増加が続いているということはやっぱり被雇用者有利な状態が続いているということです。


好調な雇用統計の発表を受けて、マーケットがアメリカの利上げについてどう考えているのかが気になります。

CME FedWatchによると、フェデラルファンド(FF)金利先物から算出した9月のFOMCでの利上げ確率は、前日の5.5%から1.4%に低下しています。

それに対して、12月のFOMCでの利上げ確率は46.8%から48%に上昇しています。

つまり、9月の利上げはないけど、今年中の利上げはあるかもねって思っているのです。

どうやら、9月は利上げよりもバランスシートの削減に傾いているということのようです。


今回の発表を受けて、ダウは66.71ドル高と大きな動きはありませんでした。

ただ、ドル・円相場は窓を開けて大きくドル高・円安に動いて、一時は1円ほどドル高・円安方向に動きました。その後60銭安まで戻してきましたが、ダウに比べると大きな動きです。

日経平均先物も大証夜間取引で20,050円と日経平均終値に対して97.67円高くなっています。どうやら今回の雇用統計はアメリカよりも日本市場に影響が大きかったようです。

14か月連続月初めに上昇

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図1:月初めから5営業日の日経平均前日終値差 14か月

日経平均株価が8月1日の60.61円高で、14か月連続月初めに前営業日終値に対して上昇しています。


図1に14か月の日経平均前営業日終値との差をプロットしてみました。

--みょ ごちゃごちゃしていて見にくいみょ

うん。わかりにくいので、平均を取ってみます。

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図2:月初めから5営業日の日経平均前日終値差 14か月平均

--みょ 1日目だけ異常だみょ

うん。月初めが14連騰ってことでチェックしていますので、第1営業日が他の日に比べて大きくプラスになっています。

折れ線は5営業日の動きの累積平均値です。この値がプラスだということは、前月末終値に対して高くなっているということです。

図2を見ると、月初め以外は特徴的な動きは見られないけど、第1営業日以外はマイナスになっています。


日経平均株価は前日のアメリカ市場に大きく影響を受けます。

ということで、ダウの月末前営業日との差を見ると、この14か月では上昇が6か月、下落が8か月でした。

どうやらこの14か月連続上昇はアメリカの影響ではないようです。


要因として、機関投資家による資産配分の見直しなどが考えられます。

資産配分見直しによる「リアロケーション(再資産配分)」、それぞれの値動きによってバランスが崩れたポートフォリオを当初決めた資産配分に戻す「リバランス」などが、月初めに入りやすいということです。

その動きがたまたま日経平均を連続して上昇させる方向に働いたと考えることができます。

--みょ いつにも増して歯切れが悪いみょ

うん。本当のところはわかりません。


14か月連続しているからと言って、来月がどうなるのかはわかりません。

でも、14か月連続というのは何かあると考えるのが自然です。

ひよこ投資家™からのランダム・ウォーク理論に対する小さな抵抗だったりします。

東証の時価総額が高止まりしています

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図1:東証時価総額50年推移

東京証券取引所上場銘柄の時価総額は過去最高値の水準にいます。


今までの最高値は、1989年12月29日の611兆円でした。

--みょ とびぬけて高くなっているみょ

うん。世の中浮かれていた時です。バブルのピークです。日経平均株価は最高値の38,957.44円を付けた日です。終値でも38,915.87円です。

--みょ 今の倍だみょ

うん。2万円台でみよみよ言っている場合ではないのです。

時価総額はバブル期を抜きましたが、全体の株価は当時の半値です。

当時とはそもそも上場企業数が違います。東証の上場企業数は、1990年末で1,752社だったのが、現在では3,517社となっています。


時価総額が増加していて気になるのが、以前取り上げた「バフェット指標」です。

「バフェット指標」はウォーレン・バフェットさんが考えた、株式市場全体の過熱状況を判断する指標です。

ウォーレン・バフェットさんは言いました。「株式市場の時価総額がGDPを上回ってくると株式市場は過熱している 過去の相場を見るとGDPを大きく上回ることはない」というのです。

もちろん「今回は違う(This time is different)」のかもしれませんが、何しろバフェットさんの言うことです。気になります。

2016年度の名目GDPは537.5兆円とのことですので、直近の時価総額627兆円からバフェット指標は約117%となります。

東証一部の時価総額で計算しても約113%ですので、過熱気味だと言えそうです。


日経平均株価はバブル期の約半値なのですから、過熱はないと安心していたら、時価総額で見ると決して安心していられないところまで来ていると言えます。

バフェットさんの豊富な経験が「今回は違う(This time is different)」のかもしれませんが、気にしておいたほうがいいのかもしれません。

日経平均よりもTOPIXの上昇が勝っています

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図1:日経平均・TOPIX相対チャート日足6か月(スタート基準)

日経平均株価が伸び悩んでいるのにTOPIXは順調に上昇しています。


日経平均とTOPIXの連動性見るのに、日経平均株価をTOPIXで割った「NT倍率」が使われます。

相対的に日経平均が強い時にはNT倍率が高くなって、TOPIXが強い時には低くなります。

6か月間のNT倍率推移を確認してみます。

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図2:NT倍率日足6か月

--みょ TOPIXが強くなっているみょ

うん。5月ぐらいからNT倍率が下落しています。日経平均に対してTOPIXの上昇が勝っています。

6か月間では最低水準です。この6か月間で一番TOPIXが強くなっているということです。


日経平均株価とTOPIXは、共に日本株を表す代表的な指数です。

日経平均株価は、東証一部に上場する代表的な225銘柄の株価を特定の割合で合算して、60年以上の連続性を保っている指数です。

対してTOPIXは、東証一部に上場している国内普通株全銘柄を対象とする株価指数です。

日経平均は225社の平均株価です。NYダウの30社に比べれば多いのですが、東証一部に上場している国内普通株は2,022社(7月30日もきち♪調べ)あります。

TOPIXではこの2,022社を対象とした株価指数です。日経平均よりも東証一部全体を表しているということです。


日経平均株価は日本を代表するような225社の平均株価ですから、どうしても大企業中心の指数になります。

--みょ んでもそもそも東証一部に上場しているのは大企業だみょ

うん。でも、その中の225社はもっと大企業が多くなります。それに対してTOPIXは東証一部に上場している2,022社を対象にしているのです。

日経平均採用銘柄も東証一部から選ばれた企業ですから、TOPIXにも含まれています。つまり、TOPIXの対象となる銘柄は日経平均採用銘柄に、その他のもう少し規模の小さな会社を加えたものになります。

ということで、NT倍率が低くてTOPIXが相対的に強いということは大企業よりもその他のもう少し規模の小さな企業が評価されているということです。


マーケットの物色がどこに向かっているのかを確認するのに、いろいろな指標を比較するというのは手っ取り早くてお勧めです。

日本証券取引所のサイトにも規模別や市場別や業種別などたくさんの指標が用意されています。

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図3:日本証券取引所 株価指数ラインナップ

気になったときにはこれらの指標を比較してみると少し幸せになるのかもしれません。

ドル高・円安が進んでいるのに日経平均株価は頑張っています

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図1:日経平均とドル・円日足1年

日経平均株価とドル・円相場の乖離が進んでいます。


図1を見ると、そもそもは4月末から乖離が進んでいるように見えます。4月25日あたりからです。

ちょうど、3月決算企業の本決算短信発表が本格化して、フランス大統領選でマクロンさん1位、ル・ペンさん2位で決選投票に進んだ時期です。

それまでドル・円と連動して動いているように見えた日経平均が、ドル安・円高にもかかわらず上昇していきました。

その後乖離幅もそれなりに安定しているように見えますが、今月に入ってからドル安・円高が進んでも日経平均株価はびくともしていないように見えます。

ますます乖離が進んでいます。


図1を見ても、ドル・円相場と日経平均株価の連動が強い時期と、弱い時期があることがわかります。

もちろん。日経平均株価は輸出産業の影響が大きい指数ですので、ドル・円相場との相関関係があります。

以前の記事でも確認した相関図を確認してみます。

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図2:ドル・円と日経平均日足1年相関

--みょ 赤い点があるみょ

うん。ちょっとちっちゃくて見にくいかとは思いますが、最終営業日の7月27日を赤くしてみました。

赤い一点鎖線は最小二乗法で求めた一次近似線です。

--みょ?

うん。散布図から誤差が小さくなる「y=ax^2+b」って式を算出しています。今の水準は近似線から上に離れています。日経平均株価がドル・円に対して上昇しているのです。


ということで、散布図から求めた近似式「y = 219.21x - 5450.8」から、今日の日経平均株価「19,959.84円」に対応する適正ドル・円水準を求めると「1ドル=115.92円」となります。

今のドル・円水準が「1ドル=111.08円」ですから、日経平均はドル安・円高にもかかわらず高い水準を保っていると言えます。


1年の相関はもきち♪が勝手に区切っています。

この1年の散布図から求めた近似線が全てではありません。

でも、ドル・円相場と日経平均株価の乖離が進んでいるというのは確かなようです。

プロフィール

もきち♪

Author:もきち♪
個人事業主ですが株式投資のほうが主体になっています。

投資スタイルは逆張りナンピン。チキンになりきれないひよこ投資家™でピヨピヨトレードです。

2007年に投資信託を始めて、2009年に国内株式の個別銘柄投資を始めました。

中小企業診断士(診断業務休止中)でオンライン情報処理技術者です。

ブログでは株式投資とコンピュータの話を中心に書いています。

きほんゆるめに。。。

【FISCOソーシャルレポーター】ってのに公認されました。


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