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日本株式市場をNT倍率で考える

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図1:日経平均とTOPIX 1年チャート

ここのところ日経平均株価に比べてTOPIXの元気がないようです。


--みょ TOPIXの戻りが足りないみょ

うん。図1では縦軸スケールを適当に合わせてありますので、よくはわからないのですが、日経平均の戻りに対してTOPIXの戻りに元気がないようです。

縦軸スケールもどう合わせるのが正解か難しいところもありますので、日経平均株価をTOPIXで割った「NT倍率(日経平均株価÷TOPIX)」を調べてみます。

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図2:NT倍率1年チャート

--みょ 上昇しているみょ

うん。上に行くほど日経平均が強いということです。ここ3カ月ほどで急上昇しています。


上昇しているとはいっても、そもそもどれぐらいの水準が適正なのかわかりません。適正水準というのはなかなか算出できませんが、過去の水準を参考にしてみたいと思います。

30年チャートです。

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図3:NT倍率30年チャート

--みょ 30年前と同じぐらいに上がってきたみょ

うん。30年ぶりの水準まで上昇してきました。30年ぶりなのですから、「上昇してきた」と言っていいのかと思います。


日経平均は日本を代表するような225社の加重平均です。採用銘柄は大企業ばかりです。

それに対して、TOPIXは東証1部すべての銘柄に対して時価総額を基準に加重平均した指数です。

それぞれに全体の価格を動かしやすいような寄与度が大きな銘柄があります。TOPIXはその仕組み上時価総額が大きい大企業の影響を受けやすいといわれています。

つまり、日経平均の上昇に対してTOPIXが弱くてNT倍率が上昇しているときには時価総額の大きな企業が相対的に弱くなっていると言えます。まさに今です。


ざっくりとNT倍率を見ただけでは詳しいところはわかりません。でも、大企業が相対的に弱くなっているということは言えそうです。

詳しく調べるには個別銘柄を見ていくしかありませんが、ざっくりと全体像を調べるには便利な指標だと思っています。

たまには確認したいSOX指数

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図1:SOX指数日足6か月チャート

電子部品関連企業って同じような値動きをする場合が多いようです。


そんな電子部品関連銘柄の値動きを表す指数が「SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数:Philadelphia Semiconductor Index)」です。

半導体の製造・流通・販売を手掛ける30銘柄からフィラデルフィア証券取引所が算出している指標です。


SOX指数の6か月推移を図1に表示してあります。

--みょ 高値から下がって少し戻しているみょ

うん。SOX指数は順調に伸びてきましたが、ここのところスマートフォンの売り上げが思うように伸びていなくて一度調整が入っているようです。

個人的には10万円を超えるスマートフォンというのがあまり理解できません。電話だよ。10万円出せばそれなりのパソコンが買えます。ちょっと調子に乗りすぎているように思います。あくまでも個人的には。


とはいっても、戻してきています。今の水準を確認するために、3か月高値と安値のフィボナッチ級数ラインを追加してみます。

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図2:図1に3か月フィボナッチ級数ラインを追加

--みょ 0.618戻しのあたりで少し停滞しているみょ

うん。上値抵抗線となっているのかもしれません。今は半値戻しと0.618戻しのレンジでもみ合っているようにも見えます。


せっかくなので、一目均衡表も確認しておきます。

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図3:SOX指数6カ月一目均衡表

ローソク足は薄くなっている雲を一気に上抜けてきました。この先雲の上限となっている先行スパン2はほぼ水平に推移していますので、しばらくは雲の上にとどまるのかもしれません。

遅行スパンは上昇している先行スパン1に支えられるように上昇しています。先行スパン1はこの先も上昇していますので、下値支持線として機能しているかどうかはすぐに判明するかと思います。


一度調整が入ったといっても、今のトレンドは自動運転にAIにIoTです。また、HDDからSSDへの移行も進んでいます。半導体はいくつあっても足りません。

今後の需要を考えたら、たとえスマホの売り上げが伸び悩んだとしてもほかの需要ですぐに埋め合わせられるように思います。

半導体の好調さはまだまだ続くように思います。だからと言って、売り上げの上昇がそのまま利益の上昇につながるかどうかというのはまた別の問題なのかもしれません。

ということで、たまにはSOX指数を確認するといいことがあるのかもしれません。

BaaSと証券3.0

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図1:スマートプラス トップページ

証券口座ってついつい増えてしまいます。このツールは使いやすいけど手数料が自分の取引に合わなくて割高になってしまう。とか、長期保有には適しているけど短期売買には向いていない。とか、それぞれの証券会社で特徴があります。


証券会社にしてみれば、すべての機能を自前で用意するというのは負担になります。

信頼性の高い取引システムを構築して、サイトを充実させて、Web取引を便利にして、パソコンで使えるトレードツールを造りこんで、スマホでも取引できるようにアプリを開発してってのをそれぞれの証券会社が構築しています。大変です。大変な負担は利用者の手数料に反映されます。利用者が負担しているのです。

そこで、それぞれの証券会社の得意分野を寄せ集めて、無駄を省いてしまおうという動きが出ています。

BaaS(バース : Brokerage as a Service)です。

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図2:スマートプラス トップページ BaaS

コアとなる部分と、執行部分と、ユーザーエンドのそれぞれの階層を分離して開発運用して、全体で一つのシステムとして運用しようという流れです。

今はやりの「アンバンドリング」の一種かと思います。機能をバラバラにしてそれぞれ開発して、組み合わせて提供します。

同じような機能をそれぞれの証券会社で開発する必要がありません。得意なところにお任せすればいいのです。


証券3.0」だそうです。

証券1.0が窓口取引証券で、証券2.0がインターネット証券。証券3.0がBaaSということのようです。

とはいっても、今のところ発表されているのは「スマートプラス」1社のようです。「無料株取引アプリSTREAM(ストリーム)」ということで、アプリのダウンロードが始まっています。

--みょ? 無料?

うん。通常の売買手数料が無料だとうたっています。

--みゃっ ただより高い物はないみょ あやしいみょ

いえ。「市場取引価格」と「市場外取引価格」を比較して安いほうで仕入れて、安く仕入れられたら「市場価格」との差額の半分を手数料として天引きされます。

--みょ 勝手に市場外で取引したら怒られるみょ 闇市だみょ

いえ。機関投資家が大口の注文をこなすための市場外取引ダークプールです。

--みょっ やっぱりダークだみょ 黒いコートに葉巻に黒メガネだみょ

いえ。合法的な大人の市場です。


STREAMの基幹となる証券システムは大和証券が担当しているようです。

これが成功すれば、フロントエンドを作成するだけで証券会社が立ち上げられてしまうかもしれません。フロントエンドだけならちょっと気の利いたアプリ開発会社でも構築できます。

とりあえず行く末を見守る意味でも口座を開設してみました。少し使ってみようと思っています。

日本で数百年分のレアアースが見つかった件

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図1:経済産業省 レアアース希土類 レアアースの主な用途

レアアース数百年分が日本の排他的経済水域(EEZ)の海底で見つかったというニュースが流れてきました。


でも、もともとこの海底に超高濃度レアアース泥があることはわかっていました。

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図2:海洋研究開発機構(JAMSTEC) 2013年 3月 21日 プレスリリース

その後埋蔵量を調査して採掘技術も開発しましたってのが英科学誌に掲載されたってのが今回のニュースです。

--みょ 数百年って言ったら永久と一緒だみょ

うん。日本はレアアースに困ることはなさそうです。


そもそも、レアアースって何かって話です。

--みょ レアなアースで珍しい地球だみょ

う~ん。珍しいも何も地球は一つしか見つかっていません。そうではなくて、希土類です。経済産業省にも17種類が規定されています。

レアアースは、31鉱種あるレアメタルの一種で、17種類の元素(希土類)の総称。
Sc:スカンジウム、Y:イットリウム、La:ランタン、Ce:セリウム、Pr:プラセオジム、Nd:ネオジム、Pm:プロメチウム、Sm:サマリウム、Eu:ユウロビウム、Gd:ガドリニウム、Tb:テルビウム、Dy:ジスプロシウム、Ho:ホルミウム、Er:エルビウム、Tm:ツリウム、Yb:イッテルビウム、Lu:ルテチウム

出所:経済産業省 レアアース希土類


--みょ レアメタルの一種って書いてあるみょ レアメタルとは違うの?

うん。レアメタルというのは、産出量が少ない金属ということで、明確な定義はありません。ただ、経済産業省が31種類を指定しています。

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図3:経済産業省 レアメタルのリサイクルに係る現状


三井海洋<6269>は今回話題になっている調査を行っている東大の加藤教授らとコンソーシアムを設立していることから、今後の活躍が期待されて13:30現在8%の上昇となっています。

こういった銘柄をあらかじめマークしていれば大きな利益につながるのかもしれません。

でも、発表前に仕込んでおくというのは難しい。ただ、まだ年初来高値まで到達していませんので、まだ上値余地があるのかもしれません。

しばらく動向を監視してみます。

東芝メモリー2兆円は適正価格?

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図1:ロイター 東芝の半導体売却、ベインと再交渉すべき 香港のアクティビストが意見表明

東芝メモリーは売却が決まらずに3月末を過ぎました。これで、東芝<6502>はベインキャピタル連合との売却契約を違約金なしで解消できる状態になりました。


もうね。債務超過は解消しているのだから、急いで売る必要はないのです。急いで売る必要がなければ不利な条件で売却する必要はありません。

東芝メモリーは優秀な収益事業です。今の東芝の稼ぎ頭です。売る必要がなければ売らずに再建の柱としたいところです。そして、もし売るのなら適正価格で売ればいいのです。急いで現金を得る必要はないのです。

ということで、株主からも「2兆円って安くね?」って声が上がっています。

東芝(6502.T)の株主になっている香港のアクティビスト・ファンド(モノ言う株主)は、米系ファンドのベインキャピタルを主軸とする連合体への売却が決まっている半導体子会社株式について、売却価格が低過ぎるとして、ベインと再交渉すべきとの意見を表明した。

引用:ロイター 東芝の半導体売却、ベインと再交渉すべき 香港のアクティビストが意見表明

上記記事では適正価格は3.3兆円から4.4兆円だと言っています。


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図2:東芝<6502> 日足6か月チャート

ということで、6か月チャートに今回の出来事を重ねてみました。第2四半期決算が発表された11月9日には大きく下げていますが、増資を発表した11月19日から一段上昇しています。

本来増資は希薄化につながるため、株価にとってはネガティブな材料です。でも、増資によって債務超過が解消されるということになると、1株純資産もマイナスからプラスに増えるということになります。債務超過の時は増資もプラス要因と言えるのかもしれません。

そして、債務超過が解消されれば稼ぎ頭の半導体メモリー部門を手放さなくてもいいのです。

--みょ んでも東芝は「それでも売却します」って言っているみょ

う~ん。でも、話がまとまらずに交渉が長引けば株主総会も開催されますし、今回のように株主から提言が相次ぐかもしれません。


前回の株主総会で出席者に対するインタビューを見ましたが、その時も「利益の柱となっている半導体メモリー部門を売却したら柱がなくなってしまう」という意見がありました。

当時は半導体メモリー部門を売却しなければ債務超過が解消できずに上場廃止になる状況だったのに、株主は当時から売りたくなかったのです。気持ちはわかります。再建できなくなる。

隠し玉として次の柱があれば別ですが、今の状態ではこのまま2兆円で売却するというのは現実味がないと思っています。

プロフィール

もきち♪

Author:もきち♪
個人事業主ですが株式投資のほうが主体になっています。

投資スタイルは逆張りナンピン。チキンになりきれないひよこ投資家™でピヨピヨトレードです。

2007年に投資信託を始めて、2009年に国内株式の個別銘柄投資を始めました。

中小企業診断士(診断業務休止中)でオンライン情報処理技術者です。

ブログでは株式投資とコンピュータの話を中心に書いています。

きほんゆるめに。。。

【FISCOソーシャルレポーター】ってのに公認されました。


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