2017.12.13
図1:NVIDIAトップページ
以前の記事「FISCO 株・企業報 2017年冬号」で書いた第4次産業革命ってのが気になっています。
内閣府が言っている第4次産業革命のコアとなる技術革新は、「IoT及びビッグデータ」と「AI」となっています。
--みょ IoTだのビッグデータだのって言われてもよくわからないみょ
うん。これだけだとよくわかりません。ビッグデータというのは、それだけでは意味がありません。コンピュータで解析できて初めて意味が出てきます。
例えばGoogle検索されている検索ワードなどは、人が見てもよくわかりませんが、コンピュータで分析することで、トレンドが見えてきます。
--みょ んでも多く検索されている言葉がトレンドだみょ 人が見てもわかるみょ
う~ん。昔のビッグデータの処理ではそうだったかもしれません。例えば戦略情報システム(SIS)でスーパーの売り上げデータを解析すると「紙おむつとビールを一緒に買っている人が多い」なんてことはわかります。これは第3次産業革命の世界です。
でも、検索ワード「第4次産業革命」と「ディープラーニング」と「画像処理」なんて項目から「AI」を導き出すには人が教える必要がありました。人が教えれば抽出できますが、それでは面白くありません。
と考えると、IoTとビッグデータはAIにデータを渡すための技術だと言えると思います。
つまり、第4次産業革命の鍵はAIだと言うことです。
--みょ んでもAIなんて昔から言っているみょ
うん。珍しく1950年代から名前も変わらず何度も取り上げられています。歴史ある技術です。でも、たぶんAIそのものよりも、AIを支える技術の進歩で使い物になってきたと思います。
まず何といってもコンピュータが賢くなった。いや。賢くなったわけではなくて、以前と同じ作業をするのにちょっとだけ速くなった。
データもたくさん扱えるようになっています。ビッグデータというのも、以前よりもちょっとだけたくさん扱えるようになっています。
そして、目がよくなった。画像は解像度を上げるとすぐにデータ容量が増えますが、以前に比べて大容量のデータが扱えますので解像度も上げられますし、高解像度の画像でも以前よりもちょっとだけ素早く分析することができるようになっています。
さらに、耳がよくなった。いや。以前から実用に耐えられる録音は可能でしたが、その音から音声を取り出して言葉を分析して対応できるようになってきました。
Siri姉さんや、Googleアシスタントや、コルタナさんです。周りに騒音があふれていても「Hi!Siri!」ってなもんです。
コンピュータ関係が普及するためにはみんなが手を出したくなるコンテンツが必要だと思います。
コンピュータ本体やインターネットが家庭に普及したのはゲームが大きく貢献したと思います。
AIの普及にも何かコンテンツが必要な気がします。
--みょ Siri姉さん?
う~ん。パーソナルアシスタントというのは、今まで何度もおとなが流行らせようとしたと思いますが、需要がないように思うのです。もきち♪はすぐ消しちゃいます。コルタナさんも、ドコモのヒツジ(しゃべってコンシェル?)も、Googleアシスタントも。
何かみんなが手を出したくなるコンテンツがあれば爆発的にはやると思うのですが、今のスピーカーだとかアシスタントだとかではないと思っています。何が出るかはお楽しみなのかもしれません。